174<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>愛子さまと悠仁さま /大島真生  新潮新書<>日本人の誰もが(無関心な人もいるとは思うけど、ここはあえて)、その微妙なお立場に何かを思いながら、ほほえましくその成長を見守るという、なんとも現代において奇特な存在であるお二人、愛子さまと悠仁さま。著者は宮内記者クラブの方で、冷静にそして穏やかに暖かく、皇室について語っています。
このテーマは、皇室典範改正女系天皇問題の是非を問うものでなく、本家と分家、男と女の区別がいかに大きいか、という天皇制の内面を知ろう、というものです。
本家と分家では当然本家の立場がずっと高く、男と女では根本的に教育や儀式が違います。ところが愛子様は本家の女、悠仁さまは分家の男、この「ねじれ」が儀式一つに於いても先例のない対応をとらされるということみたいです。

難しいことは一切なく、幾多の皇族、皇室の人たちの行動や発言を分析しながら、ワイドショーよりは全然真摯に楽しく皇室を知ってほしいと伝わってくる本です。愛子さま、悠仁さまの成長を見守るのが一層楽しくなると思います。
なんだかんだ言って、そういうみんなが大好きな絶対のアイドルがいうということはいいことなんじゃないかな、と思いました。<><>HenAmJbUiEDFg<>1220541520<><>219.4.83.100<>softbank219004083100.bbtec.net<> 173<>8<>せがみ<><>ウルトラ・ダラー /手嶋龍一  新潮社<>発表されたときに当時の国際情勢のウラのウラを暗に示した小説として大反響を起こしたマネー小説。著者は9.11のときNHKのワシントン特派員としてテレビで何度も中継を担当しお茶の間に知られるようになったテッシーこと手嶋さん。

 これは2008年に文庫化されましたが、2005年発表された当時に読むのが一番楽しかったと思います。北朝鮮の日本人拉致、ロシアからのなぞの資材輸入、アメリカの不穏な動き、そのすべてが一つにつながったとき、北朝鮮の恐ろしいかつてのスーパーダラー製造を越える計画が明らかになります。今となっては拉致問題はほとんどが明らかになり(いや…語弊があるな)むしろあまり問題化されてないぐらいですが(他意はありません)、当時拉致問題のことがほとんど知られてない中でこのストーリーはとても興味深いものでした。リアルタイム小説とでもいうのかなーと、私は初めて読んだとき衝撃を受けました。逆に時間がたつほど面白みが欠けることは仕方ないです。それを補うためには小説としての面白みがあれば別によいわけです。
 BBC日本特派員スティーブンは伝統芸能の笛を習い、いいとこの日本人ご令嬢と良い仲であるぐらいの日本通。本国イギリス、そして日本のスパイのような立場で北朝鮮の計画を調査します。襲われたり、利用したりしながら、スティーブンがたどり着く答えとは…!!
 設定はいいと思います。が、それはやはり元来作家ではない著者。私には小説としては物足りなかったです。キャラクターの魅力や行動・考えの描写が稚拙で、難しい展開についていく気力が途中できつくなります。スティーブンの日本通ぶりが胡散臭いとしか思えないし、命をかけてヒロインを守ろうとする行動が説得力がない。展開も都合が良い場面が終盤になるほど目につきます。
 あとこの展開なら最後の最後まで書ききって欲しかったです。読みにくくても、事の展開は知りたくて頑張って読んでいた人には最後、
「ええええええええええええええええええええええ」となった人も多かったはず。

 まあいろいろ言ってますが手嶋さんは好きなので、また別の作品を読んでみたいと思います。経済は知っていたほうが世の中の半分ぐらいが本当になりますね。<><>CaZLrJ9xKqOoQ<>1218333752<><>58.93.153.17<>i58-93-153-17.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 172<>9<>せがみ<><>希望の国のエクソダス /村上龍   文芸春秋<> エクソダスとは脱出、主に国外大量脱出のことに使われるそうです。2002年に村上龍が発表して大反響を起こした長編。
 長編といっても本書の中で起こっていることは、学校を捨てた中学生が「何でもあるけど希望が無い」日本から半ば独立して生きていく、世界の中での価値を創造していくというその最初の何年かの激動だけです。しかしその中学生の不登校の問題から、日本の状況(経済中心に)、大人と子供、この国のこれから、とものすごい取材力で描かれたボリュームがぎっしりつまった一冊です。
 非現実でありそうで、そうでもないリアリティがあります。2002年に書かれたのに現在2008年でもすごくリアル。というかよりリアルになってる気がする。この本で指摘されてる問題が顕著になってる。
 例えば問題を現実の問題としない日本人。対応できる人間とそうでない人間の格差が激しい。前者はどんな社会でもやっていけますが、その場合日本にいる必要は無く、日本になんの還元ももたらさない。海外に行くスポーツ選手の例はいい例です。そして大人の子供への対応。ポンちゃんたち、大人顔負けで企業を買収し、国際競争力をつけ、通貨を発行、北海道に半ば独立自治区を作ってしまうような中学生に対して、大人が持つ感情。すごいと思いながら、恐れながら、「でも君たちはまだ子供なんだ…」というような、全く合理的でない感情。この正体は主人公の関口も感じながら、最後まで書かれていませんでした。
 とても鋭く社会をえぐった、一作。中学生を越えた年の人には読んでもらいたい一冊です。

 個人的に私は一番体力や知力的にも恵まれた12〜18歳ぐらいの年代に義務教育で押し込められて決まった場所で決まったことをやらされる教育には著者同様正直疑問を持ってたりします。でもこの制度が質的にだけでも変わることすら期待できません。教師だってそうです。経済はもちろんですが、『教育』はとても大事です。
 そこにある問題をなあなあにして先送り、またはなかったことにするのは日本人の得意技です。未来へのつけは必ずくる。国家破綻はそう遠くないかも知れません。<><>RlbWTrOe2Y48Y<>1218332598<><>58.93.153.17<>i58-93-153-17.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 171<>9<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>風が強く吹いている /三浦しをん 新潮社<>箱根駅伝小説って以外と数が少ない。
しかも青春ものとなるとありそうでない。満を持して三浦しをんが描いたこの作品はとびっきりの青春小説になってます。
挫折したスーパーエース、才能がないとあきらめた元陸上部、運動オンチの漫画オタク…ありきたりと言えばありきたりの素材をまとめあげる手段が、ありきたりでないところがこの作品のすごくて面白いところ。おんぼろ荘に住む共通点もなにもないバラバラの10人がなぜか箱根駅伝に挑むことに…。
決して多いページ数じゃないのに、この素材をこう料理したか、というのはお話作りのお手本のよう。だけど、その王道まっすぐが、全力のまっすぐが、感動の涙を流させるんですよね…スポーツっていい!
ちなみに漫画版も出てますが、やっぱり灰ニ(ハイジ)さんは美形です!賄い担当腹黒鬼コーチのエプロン姿はやばいです。<><>TvDm.0sMLtzVY<>1215437493<><>219.4.83.100<>softbank219004083100.bbtec.net<> 170<>9<>瀬上<><>Op.ローズダスト / 福井晴敏 文芸春秋<>福井晴敏、おっさんと少年シリーズ第4弾(6ステインは未読ですのであしからず)。今回も舞台は防衛庁特殊部隊に公安というお役所がらみですが、いつもと違うのは戦う相手も少年ということと、今回のおっさんは家族にも仕事にも見放されたダメ中年ではなく、暖かな家族がいるということですかね。そして、少年とおっさん、と、「青年」が出てくることです。ふっきれた羽住一尉の後半のカッコよさはたまりません。
大枠はいつものパターンと一緒なので(主人公の悩み、敵の狙い、組織の抱える闇、現代日本の問題)その辺は落ち着いて読めるのですが、細かい戦略とか人間の描写、演出に気がついたらどきどきわくわく、読後は「うわあーーん(感涙)」とさせられてるんですね…ほんとにこれは福井氏の力量だと思います。
最後のローズダストの舞うシーン、ありえないのに、見えてないのに、すごくすごく綺麗という感情がせりあがってきました(まあ自分も妄想魔ですが)。
舞台はお台場、フジのアクション映画化には格好のお話な気がしますが、コピーが「映像化絶対不可能」なんでムリでしょうか(笑)
<><>Mvq3MziRR68WE<>1215435825<><>219.4.83.100<>softbank219004083100.bbtec.net<> 169<>9<>せがみ<><>あなたが欲しい /唯川恵  新潮文庫<>江国香織に続くチャレンジ恋愛小説第二段(笑)
短かったのですぐ読めます。申し分のない最愛の恋人と幸せなときを過ごす主人公、そこに恋人の紹介で出会った一人の男に惹かれてしまう。そんなとき女はどうするか…。
百人中百人の女が主人公と同じ行動するんじゃないかと私なんかは思っちゃうんですが。桐みたいな女だけにはなりたくないな〜。悩んで、不安で、器用じゃなくて、好きにはなれないけどきっとこの主人公には共感できると思った。
身近な幸せと、一瞬のときめきと。誰しも迷うものでしょうね〜。<><>VxhF3X.wsEDFs<>1132563840<><>133.26.192.7<>ocha-p0.mind.meiji.ac.jp<> 168<>3<>せがみ<><>クラウゼヴィッツの暗号文 /広瀬隆 新潮文庫<>『戦争論』を書いた天才クラウゼヴィッツ。その論は確かに戦争の核心をついており、著者は彼を天才だとまるで心酔しているかのように始まります。だが、それは20世紀の「戦後」と呼ばれる世界に、今もなお続いてる戦争の虐殺の事実をつきつけ、クラウゼヴィッツ人と呼ばれる戦争屋たちの姿を浮き彫りにしていくことになります。最後に著者のクラウゼヴィッツ観が強烈に彼らに注がれます。
 『戦争論』がとても読みやすく的を絞って語られるのと、机上でなく現在の、現代の世界に当てはめて検証するという前代未聞のクラウゼヴィッツ論を展開している本です。政治とは、戦争とは何なのか。ぜひたくさんのひとにこの現実を見てもらいたいと思います。
 とにかくCIAがますます印象悪くなります(爆)そして中曽根さんがものすごく怖く見えてきます。教科書に出てくるダレス兄弟にいたっては人間とは思えない…(言っちゃった)こんな国がある限り、戦争はなくならない、と本気で思います。<><>NtUWQcbVMkIP.<>1132563550<><>133.26.192.7<>ocha-p0.mind.meiji.ac.jp<> 167<>7<>せがみ<><>蝉しぐれ /2005 日本<> 藤沢周平原作の映画化。主演は市川染五郎・木村桂乃。
美しい日本の自然、人情、正義、悲しみ、愛、悪、祭、殺陣、憂い、明るさ、すべてが入っている至極の作品です。「人を愛するということはどういうことなのか」「生きるとはどういうことなのか」、江戸時代の小さな藩を舞台に静かに続く物語は感動の涙を誘うこと間違いなし。
 ふかわりょうと今田こうじ、初めて出てきたときは思わず噴出しましたが、いい演技してました!役どころもいいんだよな〜小さい頃からの変わらぬ友情!!
 そしてふくとの純愛。コピーが「20年同じ人を想ったことがありますか」だったのでべたべたな展開かと思ったらそうではなくて「恋だとも気づかないほどのお互いの淡く純真な思い」だったんです。やられた〜と思いました。それに気づいたとき、出会ったときはもうお互いの立場は違いすぎた。ラストは泣けます。ラストの文四郎の朴訥に、ふくの名前を二度呼ぶシーンは最高にやばかった!!
 子役の石田卓也くんの文四郎さんはよかった〜。うん、文四郎がとにかくかっこいい映画です。<><>RvPDzggUZyoC2<>1128909436<><>220.108.230.221<>i220-108-230-221.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 166<>5<>せがみ<><>おはん /宇野千代 新潮文庫<>作者の野間文藝賞、女流文学者賞、菊池寛賞を受賞した代表作。この本は山口県岩国のお友達のところに遊びに行ったときに、おばあちゃんからいただきました。作者は岩国出身です。

確かに思うところはいっぱいあります。うおーと叫びたい情緒の世界。しかし俗っぽい私の頭によぎったのはフジ番組の「こたえてちょうだい」の二重生活話(笑)諸読後の感想は口が悪いですが「加納屋、てめー死ね!」(笑)でした。文学のすばらしさはわかります。揺れ動く心、不義の恐怖、去りがたい親心、話中の間ずっと五月雨がふっているかのようなしっとりとした雰囲気でうごめく男と女、ああ、日本だ、と思うこの世界が評価されるのには同感です。

でも、一個人としての感想はやっぱり「このウダウダ男めがーー!!」となるわけです(笑)<><>Ncbf9gisDdb8U<>1128827329<><>220.108.230.221<>i220-108-230-221.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 165<>5<>瀬上<><>里見ク随筆集 /紅野敏郎編 岩波文庫<> 白樺派の代表人である里見クの随筆。ほんっっっとにこいつはおもしろい。楽しすぎる。志賀の随筆もすごくおもしろいんだけど志賀はこっちがツッコむ楽しさ満載なのに比べて里見のは本人の洒落たリズムのある舌が絶好調。読みやすいし内容も自虐的なものまでひどく明るくこき下ろすので非常に読みやすいです。
 白樺派の性格・特徴は総ツッコミがいれられるぐらいネタ的なんですが(学習院のおぼっちゃんたちはそれを地でやってるんですよ!)里見はそれを中にいながらしっかり理解・分析してるのがまたおもしろい。そしてそれを確信して愛し続けているのがまたおもしろい。
 里見という人の性格が出てるし、なにより当時の風流人の生活がわかるのも楽しいし、とても明るい気分になれるのが大好きです。……笑える…!でも締めるところはきちんと締めてるのが大好きなゆえんです。<><>RmE8iDEeLc1m.<>1127288972<><>133.26.192.9<>ocha-p2.mind.meiji.ac.jp<> 164<>4<>瀬上<><>20世紀日本の歴史学 /永原慶二<>日本の歴史学がどのように発展してきたか、歴史家を見ながらその系譜を永原が語っていくという本です。試験勉強のために読んでたんで、あえてこの場でいうことも特にないですが、野呂栄太郎がものすごくそそるキャラということはわかりました。片足義足で肺病で、35歳で監獄で死亡、でもその残したものは誰にも汚されない燦然と輝く大書として永遠に語られるわけです。

やっべーかっこいい。萌え視点で見るとこの人すごい。(もちろんそういう見方は間違ってます)

歴史学の歴史、に万が一興味がある方がいらっしゃったらぜひ。<><>AcQVEYgfxULpo<>1127288009<><>133.26.192.7<>ocha-p0.mind.meiji.ac.jp<> 163<>2<>瀬上<><>平民宰相若槻礼次郎 /尼子止 モナス出版<> 大正15年に出た若槻が総理に就任したときの記念本ともいうべき伝記。まさかこの後にもまた首相をやることになろうとは思ってもいないのが楽しい(笑)
 前半分がほとんど若槻の少年〜青年時代と、総理になった若槻に対しての地元小学生の手紙など故郷島根話題で占めているので、おいしさが半端ないです。奥村礼次郎時代の礼(お母さんがそう呼んでる)はほんとかわいいし、切ないぐらいがんばりやさんで、でも当時からのんびりしてるところもあって、まじ 惚 れ る 。小学校教員時代とかどうしよう!あんな先生いたら押しかけて世話したい!(笑)家庭がかなり複雑な事情を持っているので、絶対にぐれてもしょうがなかっただろうに、こんなに健やかに成長して優しい人になったのは島根の力かも〜と思いました。お母さん(実は継母)との仲良しどつき漫才なしつけっぷりは最高です。
 しっかしこの伝記の中で「浅黒い」「浅黒い」ばっかり(笑)そんなに色が黒かったんだ…?とにかく若槻、大好きだお前ーーーーー!!

 それと、最後の著者の、犬養と尾崎に関するコメントに激しく同感(死)尾崎スキーだから許してください…<><>UwdknSTr7Wv3w<>1127287623<><>133.26.192.7<>ocha-p0.mind.meiji.ac.jp<> 162<>7<>瀬上<><>零のかなたに THE WINDS OF GODS /テレ朝系 2005<>戦後60年企画の二時間ドラマです。あの朝日でこの内容、ってのと、読売の新聞の試写評がもんのすごいものだったことで一部話題になりました(笑)

お笑い芸人を目指す二人組、アニキ(山口智充)とキンタ(森田剛)が現代から第二次大戦末期の日本へタイムスリップ。特攻隊員になってしまっている自分たちに気づき慌てて脱走などこころみる二人なんですが…。
重いテーマだけど、うまく笑いをからめて、重すぎてどこか悲しい悲しいと敬遠している「特攻隊」を身近に感じられるドラマに仕上がってたと思います。「特攻隊はなんだったのか」と考えることも重要だけど、当時の彼らひとりひとりが人間であり、そのとき思ったこと考えたことすべてを「特攻賛美」だとか逆に「特攻は最悪最低」だとかの一言でひとくくりにしてほしくないと思っているので、このドラマには私はとても共感できました。あのときがその人たちの「今」だったことを思い出させてくれる、そんな貴重な作品です。かなり泣きました…ラストもしっかり締まってるし。あれは夢オチじゃないぞー!(笑)ドラマだからこれでいいんじゃないかな、と私は思います。

なにせ出てくる人たちがみんなめちゃ男前だし!(笑)特に池内博之の坊主、軍服姿はやばかった!そして意外に坊主で軍服の森田剛がかわいかっこよくて最高でした!やばーいやばーい。泉ピン子もいいせりふ言うんだなーこれが。

原作者は今井雅之さんで映画にも舞台にもなっているそうです。<><>PeRzPwPmFr4a6<>1127286689<><>133.26.192.8<>ocha-p1.mind.meiji.ac.jp<> 161<>4<>せがみ<><>近代日本の人物と史料 / 伊藤隆 青史出版<>近代史料(主に文書)研究の代表的権威の伊藤先生が自らの関わった史料とその人間たちについて語った講演集と書き下ろし。福沢諭吉、児玉秀雄、加藤寛治らの日記、書簡から語る話と大久保謙、岡義武など近代史研究の大御所について語る話と、読みやすくおもしろい内容になってます。
海軍、しいて寛治好きな観点から見ると(だってそうでしょ・笑)なかなかおもしろい解説です。安保しゃんは研究者から見ると「寛治とは長いつきあいで敵のいない中間派」だそうですよ(笑)小笠原とのちょっとしたいざこざはやはりおもしろいとこらしく、いろいろ推測されています。少しでも人物史料の見方に興味があれば一読もいいかも。<><>NtUWQcbVMkIP.<>1122975497<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 160<>4<>せがみ<><>夕凪の街 桜の国 /こうの史代 双葉社<>手塚治虫文化賞新生賞・文化庁メディア芸術祭大賞作品。
うまく感想を言葉に出せないので多くの人が評価しているという事実だけかいときます。映画化決定だそうです。

何年かぶりに、お金だして買ってよかったと思った漫画です。今もう一度読み直してボロ泣きしました。さらにもう一度タイトルを見て泣きました。
今度広島へ行ったときはもう少しゆっくり歩きたいと思います。<><>MgUtfGVdl4b06<>1122967419<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 159<>7<>瀬上<><>亡国のイージス / 2005<>説明するまでもなく福井晴敏原作の映画化です。あの大作を二時間映画にするなんて、どうやるんだろう、しかもあんの豪華キャストで!と思っていたらジャパンプレミア試写会があたってわくわくしながら見ました。

……試写会でよかった。

と思ってしまいました。なんだこれー原作のダイジェスト版?ってくらい展開とか複雑すぎる関係をびゅんびゅんとばして話が進んでいくんでたぶん原作読んでないと結構わけがわからないのでは、と思います。それにそのためかちぐはぐすぎて主張したいことの焦点がぼやけてしまっている感じ。ラストの淡々と日常のとある場所での一こまにしてしまったのは秀逸だと思います。ぞくっときました。ボタンの掛け違いでこんなことが現実に起こるかも知れないんだよ、という問題意識を非常に強く持った映画という面では高く評価したいんですが、それにアクションや演出、展開は非常にお粗末すぎる。原作がよいだけに残念。見終わった後にくるものがなにもなかったのが正直な感想です。う〜ん…個人個人はかっこよかったんだけどな〜。如月もあんなキャラブックでてる割には…。作ってる側の自己満足的な雰囲気が結構あった気がします(そこまでいう)。<><>IuV7Amudm5NsE<>1122705811<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 158<>2<>瀬上<><>翔ぶが如く /司馬遼太郎 文春文庫<>明治維新後の政府と西南戦争までを薩摩中心に描いた全十巻の大河小説。長かった…根気がいりました。でもそのぶん読み応えと知識が得られました。…で。でも、ですよ。あれだけ司馬さんも書いておられますが、読者もそれだけのものを読みますが、結局 薩摩人の、そして西郷隆盛という人物をはっきりとわかることはできません。もうなんなんでしょう、こいつら。一巻の前書きにかかれた、司馬さんの「君たちは、得体が知れない」という一言、まさにそうです。でもそれがまた彼らの魅力なんです。
西郷はじめ桐野や篠原たちのことを結構シビアに論じているところがありますがそれでもその痛さと子供っぽさに普通にひかれてしまいました。やっぱり桐野いいですよ〜。あと司馬さんはよっぽど山県が嫌いなんですね(笑)逆に私はこれ読んで山県に好感をもったくらいなんですが(!)。
西南戦争という最後の国内戦がいったいどのようなことから始まり、どのような意味があったのか、彼らはどんな思いで戦ったのか、近代史を好きな方にはぜひお勧めしたい作品です。

薩摩人、大好きです。<><>Fj2GNbD6UNVEE<>1122264778<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 157<>7<>せがみ<><>戦国自衛隊1547 / 2005年<>好きな人にはごめんなさい。……いやあ映画館に行くほどのものでないかな、と。設定も話もなにかもかも納得して見れるところがほとんどなくて、でもラストまでどうにかまとめていくところがさすが福井晴敏脚本だなぁと思いました。というか戦国時代と自衛隊ってのがもともとなぁ…。アニメ作品までかと。

ミリタリエンタティメントとしてなら楽しめるのでせうか…。ただやっぱり仕掛けられた福井得意の「おおーそうだったのか!」と現代人に向けての主張が織り込まれてることは保証します。藤吉の笑顔と鈴木京香がかわいいのでまあ…うーん、でもB級ものと言わざるを得ないです。<><>FySFiSGydccDw<>1121072247<><>133.26.192.9<>ocha-p2.mind.meiji.ac.jp<> 156<>7<>せがみ<><>安城家の舞踏会 /1947<>終戦後、身分も財産も奪われ没落していく悲劇をある実在の華族をモデルにして描かれた秀作です。白黒なんですけど当事のモダンな感じが十分つたわっきて良いですよ〜vなかなかおもしろかったですv原節子がやっぱり華があります。きれいです。
純真すぎるパパと、ひねくれた長男(?)と、自分を慕うかつての運転手(今は金持ち)に素直になれない長女と、すべての面倒を見るしかないしっかりものの次女(笑)…が織り成す人間模様は秀逸でした。長男が一番人間として好感もてた、と言ったら一緒に見た子に全否定されてました(がーん)。あの女中は怖すぎです。やっぱり追いかける女よりおいかけられる女がいいです。遠山、最後はハッピーエンドだったのかな?よかったねぇ。なんともいえない物悲しさがたまらない素敵映画でした。<><>XfKxg9fGAPyuo<>1121071893<><>133.26.192.9<>ocha-p2.mind.meiji.ac.jp<> 155<>3<>せがみ<><>銃後独話 / 安保清種 実業日本社<> 安保しゃんのいろいろな考えがつまった講話本。ただーし近衛内閣の国民精神総動員運動中、たしかそういう挙国一致推進が目的の会にエライ人代表で入ってたから、その目的を考慮して読む必要があります。安保しゃんは中間派の位置を保ってた評価が定着してますが、実際はなにをどう思っていたのかな〜と思って読んでみたら、戦時訓話的にもかかわらずやっぱり中間派なのかな、というイメージは変わりませんでした。でも本当にそう思ってたのかも知れなくて。うーん安保しゃん像がつかめません。
 でもそういう戦時の銃後の心構えとかよりも昔の著名な海戦の名将とかおもしろ話、海軍力の意義、とかのほうがめちゃくちゃいきいきしてます(笑)澎湖諸島占領に陸戦隊として戦ってる彼らの話が好きです。そんな大変なとこに行ってたんだね…!あと秋山のすごく優しい人、っていう評価がなんかすごく素敵でした。安保しゃんの考えを知れるっていう面でも、日露おもしろエピ、世界の名提督らのエピ、という面でもなかなかおもしろい一冊です。
<><>Lgf8opJEQQPCQ<>1120730565<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 154<>3<>せがみ<><>大海軍を想う /伊藤正徳 光人社NF文庫<> 近代を代表する政治記者・伊藤正徳が『連合艦隊の最後』に続き書いた海軍への想いをぶちまけた(笑)一冊。客観的、冷静に書いていますが溢れる愛情は止められていません。ロンドン軍縮での艦隊派にここまで同情的なのもめずらしいかと。生まれたての海軍から滅亡するまでの海軍を広い視点から非常にわかりやすく描いてる部分では圧巻だし、しかも愛が感じられるので海軍好きな方には通じるものが多々あるかと思います。なかなか語られることのすくない造船官たちと世界に誇る造艦技術について多くの文面が割かれているところも特徴で、つい見落としがちな、でも胸をはって誇れる海軍の大事な一面を後世に伝えてくれています。転覆事件とかすごくわかりやすかったです。
 単なる思い出話ではなく未来への展望もこめた、海軍を思う叙事詩で、読んだ後、思わずほろりとくること間違いなし。また文章がうまいので出てくる人たちが将官クラスでさえ、かわいいんだこれが(笑)日清戦争や日露戦争の戦略、戦術面の解説などもわかりやすく軍政方面や部内事件のこともよくわかる、ほんと海軍好きにはおすすめの一冊です。読みごたえがありますv
 海軍という組織自体がもう愛しくて愛しくてたまりません(やば)
<><>TshKZdhS0ZRWU<>1120281421<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 153<>2<>せがみ<><>後藤新平 /北岡伸一 中公新書<>後藤の外交ビジョンを中心に生い立ちから活躍期を追っていった本です。一見難しそうに見えますが、萌えエピの適度な配置は相当にツボを抑えていて、経済政策や具体的な明治・大正の後藤の展望の勉強にもなるし、私的にはすばらしい一冊かと。後藤、すごいやつです。特に「文的武備」の考えはものすごく時代を先取りした、そして有機的社会を捉えていろんなことをグローバルに考えた論でものすごく直撃されました。そんなすごい人(顔もまあまあかっこいいし)なのにうまくいかない立ち回り、のギャップがごっつ笑えます。著者の書き方もおかしくて、後藤の豊富なとんでもエピソード(が、後藤エピソード中のほんの一部らしい)に爆笑できること間違いなしです。社交が、語学が苦手だからって、風のように逃げるなよ!!(笑)周りの人間のフォローっぷりには同情します。
新しい物好きで子供みたいで、そんな人が一流の施政家なところがすごい楽しかったです。それに憲政会との対立(この後藤の挑発にのる憲政会も相当単純でお馬鹿で笑える)とかおいしいおいしい。かわいいのが児玉で、後藤と一緒に写真をとるとき身長差を気にして箱の上に乗って撮ったそうで。笑い死ぬかと思いました(笑)<><>Qp5PlM6aUhos.<>1119669357<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 152<>4<>瀬上<><>思い出の昭和天皇―おそばで拝見した素顔の陛下 /東久迩信彦他 光文社<>著者は秩父宮 勢津子、東久迩 信彦、高松宮 喜久子、池田 厚子、壬生 基博、寛仁親王の7人。著すというより対談してるのを収録している本です。身内トークであけすけです(笑)こうやって見ると本当に昭和天皇っていうのはものすごい人なんだと思います。とっても人間くさいのに、それに気がつかないふりをしなくちゃいけないのが長年の教育で身についているようで、なんだかとても切ない気持ちになるところがあります。でも「蛾は食べられるか」論争が皇族の朝食風景でくりひろげられているのには激しくツッコミをしたいです。相変わらず皇族楽しすぎなんですが。東久邇家のバナナ戦争とか…あんたらは猿並みかと(笑)。
でもやっぱり一番楽しかったのは秩父宮妃と高松宮妃の対談。「うちの宮さまはこうだったけど」とご兄弟トークがおいしい(笑)っていうか「うちの宮さま」という表現がうらやましい。言ってみたい(爆)なんだかんだ言っても右翼と言われても(それは違う)あの兄弟は仲良しなんだよー!と声を大にして言いたいです。そして寛仁親王(ヒゲ)の高松宮大好きっぷり(知ってる人は知っている)が炸裂していて私的に最高でした。<><>ItoSOCsm1fhj.<>1119599474<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 151<>2<>瀬上<><>山座円次郎伝 /一又正雄編著  原書房<>サブタイ「明治時代における大陸政策の実行者」。
 もっとも将来有望な外交官だったにも関わらず早期に突如他界してしまったため歴史に埋もれてしまった感のある山座ですが、かなーり濃いキャラです。福岡生まれの玄洋社育ちにして大酒ぐらいの東洋的豪傑外交官。一般的には大陸政策強硬派として見られているようですが、この本では意外とそうではないことを発見しています。生い立ちから亡くなるまでの話、資料、山座についての座談会、家族の思い出話などいろいろ詰まってるお得な一冊。やっぱり早く亡くなりすぎた〜とほんと思います。だって伝記部分がマジで短いもん…。でもその剛毅な性格と顔がとても好みです(顔か)v
 1回目の発作の後、奥さん(神鞭知常の娘)に言った「お前を残して死ねるか」の言葉にやられました。あと徹夜のエピソードも。でもすぐ二回目の発作で亡くなっちゃうんですよね…(泣)水野の死といい、ほんとに毒でも盛られたんじゃないの…(疑)佐分利といいあの土地に行った外交官はなんか怪死なイメージが…;
まっすぐで剛毅で、でもどこかかわいい山座が好きです。彼が生きてたら絶対面白いことになってたと思います。とりあえず幣原と衝突は確実(笑)<><>Ge31vE/1DHmbw<>1119598532<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 150<>8<>瀬上<><>だれも知らない小さな国 / 佐藤さとる 青い鳥文庫<>児童サービス論の授業でこの本の話が出て、児童文学史における著名な作品と言われていて読んだことがなかったので地元図書館でふと見つけて読んで見ました。
コロボックル王国シリーズのいちばんはじめです。児童文学だしコロボックルだし、と子供とこびとたちの交流の話だろ、と舐めてかかったらやられました。これは大人が主人公のファンタジーです。そしてコロボックル王国というのも単なる異世界というんではなくて、主人公とコロボックル(こぼしさま)たちが苦労して努力して日本のとある町の山に作り上げる王国なんです。しかもその物語の背景と時間軸は戦争をまたぎます。(←想像外でこれにはまじでびっくりした)物語の中に読み取れることの深いこと深いこと。かわいらしいコロボックルたちの愛らしさとさわやかな(というかマイペース王)主人公のせいたかさん、それと淡い子供の思い出と男女の運命的な出会い、(キター!)、神話とコロボックルの祖先の関係とこれだけ見るとかなりドラマティっクですがぜんぜんくどくない(むしろあっさりしすぎ)素敵なお話です。あと森の中の秘密基地的な描写にわくわくしてしまうのは精神年齢が低い証拠でしょうか(笑)

がまがえるがっぱ装着のこぼしさまたち、かわいすぎです(爆)<><>Tc2pEH725Gd3Q<>1119597299<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 149<>8<>瀬上<><>神様のボート /江国香織 新潮文庫<>ついに読んでしまいましたよ、江国香織を。気晴らしにと思って厚さと知名度と相談した結果、この神様〜を選んだんですが、最初はやっぱりぐだぐだ昔の男を追いかけてる類かと思ってたら、とんでもない、狂気の話でした。すべてが母と娘のモノローグで進んでいくこの展開にそういう小説ほとんど読まないので違和感があってしょうがなかったんですが、話が転換期を迎えるにつれてどういう結末にするのか気になってたまらなくなり、結果的には一気に読んでしまったことに(敗北感)。
たぶんこの作品が江国作品の中でも一番「狂」で「恐」ということ(あとがきより)を知らないで一番先に読んだのがよかったのかも知れません。「昔あたしのママとパパは骨がとろけるような恋をして、そしてあたしが生まれた」本文中では毎度「あたし」は「生まれた」でなく「発生した」という表現を使っているんですがその使い方がさすがだと思いました。江国のさばさば感が感じられて、読後もいたって気持ち悪いものとか重いものとかなく、いい感じ。直木賞をとった作品のことだけはあった、…かも(敗北感)。ラストはいい意味で裏切られました(絶対パパは…と思ってたので)。…現実と夢の境ってどこ?と一瞬でもまじめに思った自分に乾杯(敗北感)。でも神様のボートは結局元居た位置にいたほうがよかったっていうオチを思いつくあたり笑いに走る自分が泣けてきます。<><>TmR6w8gGe8Uiw<>1118390006<><>133.26.192.7<>ocha-p0.mind.meiji.ac.jp<> 148<>8<>せがみ<><>ああ、腹立つ /阿川佐和子ほか 新潮文庫<>作家、俳優、芸術家、教授そのた諸々の著名人が書いた「頭にくること」「がまんできないこと」のエッセイ集です。薄くてすぐ読めるんですが、「うんうん、わかるそれ!」と思えるものがたくさん。個人的にペット馬鹿な人たち(洋服着せたりしてる人とか)のことや「〜なります」っていう店員のことなどものすごく同意しました。あと作家に執筆依頼する人でもものすごく常識はずれな人とかいるんですね〜。そしてそれをこんなにも多くの人がおかしいと思ってるのに、実際にそういうのが蔓延してるっていう社会がなんともいえませんね。もちろん自分も構成員なんだろうけど、日本人という人種らしさが「ムカつく話」から見えたような気がします(笑・大げさだな)気軽な読み物としてお勧めです☆<><>UxdOkxhiUBdsU<>1118212847<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 147<>3<>瀬上<><>天風の海―会津海将 出羽重遠の生涯 /星亮一 光人社<>海兵5期、当時薩摩以外で初めて大将になった会津出身、出羽重遠の物語です。出羽さんの資料は少ないだろうなぁと思っていたとおり、出羽さん自身のことより会津とその時代に生きた人々におしひろげてヤマ場の日露戦争に向かって話が進んでゆきます。一応主役は出羽ですが山川大蔵・健次郎と柴五郎たちも含め主人公と呼んでもいいかも知れません。
会津もので有名な星さんの作品というだけあって、当然会津戦争から話は始まり、出羽が成長していく過程でもことあるごとにそこへ帰結するので、正直心のどこかで「またか」と思わざるをえないような感じもしたのですが、日露戦争後に出羽が斗南の地へ回航したときの「お前は会津の誇りだ」うんぬんの話のときには泣いてしまいました(爆)やられた。
出羽さん自身もとても素敵な人で黙って頼もしい、でもやるときはきちんと怒鳴る人柄がすごく好きになりました。小説中では出羽を先輩〜!と呼んで親しくする佐藤鉄や斉藤実・山下源太郎・加藤友ちゃんらが見れます。レアです(笑)同期の瓜生外吉さんもかっこいいし〜たまりません。
おもしろいのが、この著者、島村さんに点数が辛いんですよ。おそらく土佐出身だからだろうけど(笑)いろんなところで「優秀だけど少しここが」って言ってるのが印象に残りました。参謀長を代わるときの理由もばっさりきってます。思えば島村さんは好評こそあれその逆は滅多に、というか全然みないために、その意味でもつよく印象に残りました。

壮絶な戊辰の戦いを経験した会津人が明治をどう生き抜いたか。出羽さんの生き方は感激を与えてくれること間違いなしです。

あ、あとは 柴五郎がかわいい。(そこかい)<><>BjBMY4wVPx.yk<>1117610426<><>133.26.192.7<>ocha-p0.mind.meiji.ac.jp<> 146<>3<>瀬上<><>明治・大正・昭和 軍隊マニュアル/ 一之瀬俊也 光文社新書<>副題は「人はなぜ軍隊へ行ったのか」。軍隊がどうだとかこうだとかいう話ではなく、軍隊に行くとき、または送り出すとき、はたまた凱旋したとき、弔うとき、また入門書、てびきとして、いろんなときに使う「用例」のマニュアル本を時代別に比較した本です。要するに今で言う「冠婚葬祭スピーチ用例集」みたいな(笑)原文がさまざまに引用されていてそれらは難しいんですが解説がなかなか興味深いです。軍人が好きなうちに神経がいろいろおかしくなってることにまた気づきました。どう転んだって民衆からすれば徴兵は嫌でできればしたくないものなんです。当たり前。その当たり前のことに、はっとするぐらい自分がおかしくなってることに気がつかされました(苦笑)やばいやばい。いつの時代でも徴兵は厄介ごとでそれをどう国民に納得させられるか必死にマニュアルで説明してるのがある意味笑え…ません(爆)
光文社新書のカバーはきれいで好感をあたえてます。本文も読みやすいですし、民衆からみた軍隊という感じを味わえる一冊です。<><>VriiF0.fSqfhc<>1117263064<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 145<>3<>瀬上<><>日本海海戦の真実 /野村実 講談社現代新書<>もと海軍将校、防衛大学教官で防衛庁史料編纂室を利用できた著者が未発表の資料(当時)をもとに今まで不明であった日本海海戦についての真実を描いた本。その資料の存在を知らなかったので書けなかった箇所があるという司馬の「坂雲」としばしば対比しながら、対馬か津軽かの動揺、丁字戦法の創始、実行の決断などいろいろな側面から「本当のところ」をときあかしていきます。一番力が入っているのはバルチック艦隊がくるのは「対馬か宗谷か」の決断の場面。あと1日遅かったら、連合艦隊は北へ向かってたことの実証、おいしいのはその1日をのばした藤井&島村の場面でしょう。坂雲ではあっさり進言を受け入れられている二人ですが、特にこの場面会議で一人奮闘する(上村さんにも反対派にまわられ)藤井さんの姿はかっこいいです。
こう見ると難しそうに見えますが、内容はすごく読みやすくてページも少ないのでおもしろいです。バルチック艦隊のことや連合艦隊の編成などもとてもわかりやすく入門書としてもおすすめ。真の丁字戦法の開発者(←ってでももうこれもかなり定説だと思うんですが…)山屋他人は雅子さまの母方の曽祖父なんですよね〜…すごいよやまやん。<><>PrWpryeobEU9A<>1117002552<><>133.26.192.8<>ocha-p1.mind.meiji.ac.jp<> 144<>4<>セガミ<><>日本近代史学事始め―一歴史家の回想  /大久保利謙 岩波新書<>歴史家の回想ということでどのカテゴリにいれるか迷ったんですが、大久保利通の孫で国立国会図書館の憲政資料室に大きく携わった歴史学者の大久保利謙の人生の回顧録です。近代史だけじゃなく父のことや荒木貞夫にかわいがられた幼少時代、学習院時代のことも書かれています。大人になるにつれ近代史に立ち向かう歴史学者としての回想が多くなります。河上肇や尾佐竹毅らの当時の思い出はとても興味深いです。語り口もやわらかくてとてもおもしろい本です。ただ内容は史学のことメインなので一般におすすめという本ではないのだろうなぁ…。どうやって日本の近代史研究というのが発展してきたかとかに少しでも興味のある方には、牧野や吉田ら有名人も出てきますしとっつきやすいかも知れません。ただ純粋に大久保の孫がこんなことをしてたたんだ〜という興味で読まれるのにもいいかも知れません。あっという間に読める薄さですし。でもやっぱり専門書なんだろうなぁ…。

で・も、やっぱり王子集団、白樺派の独特っぷりが書かれてるところは笑えました。あの集団まじでおかしいから!(笑)<><>RqGPpTLDU5hGc<>1116326637<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 143<>3<>瀬上<><>東郷平八郎のすべて /新人物往来社<>東郷についての話を名だたる8人の執筆者が書いた東郷本。東郷をとりまく風土や彼の歴史、ブレーンたちのことまでよくわかります。最後には東郷関連史跡ガイドも。
何だろう、神格化してるってことを常に頭のどこかで思うようになっていたので、それゆえ逆に重要視しないというか、彼を見る目にいつからかフィルターがかかっていて素直に本当の彼の実績や行動をきちんと正面から見てなかった気がして、今回新しい気持ちで読み直したわけですが、改めて「経験豊富で落ち着いた度胸を持つ運のいい普通の優秀な提督」だなぁと思いました。思えました。
東郷の経験から見れば連合艦隊司令長官ていうのはなるべくしてなった、というのは納得です。権兵衛の目がすごかったっていうのもほんとで。運がいいのもなんのその、ただ東郷一人の力で勝ったのでは決してなく、周りにも優秀なやつらがいてそれを束ねられたところのにその優秀さを見るべきなんだと思います。あと豪胆なとこ。
何度彼に関することを読んでみてもつかめない人ではありますが、周りの評判に惑わされず、自分の頭でこういう人なんだ、と考えるにはよい本になっています。
っていうか資料がおいしいです。上村、藤井、島村、加藤友、八代、秋山の経歴つきに、殖田、飯田、有馬らのあまり語られることの少ない連合艦隊参謀sについても知ることができますv森山は絶対笑い上戸だと思う…。
あ、あと生出寿さんも書いてるんですが、彼はやっぱり成美ちゃんが書きたいのね…東郷の本でばっちり成美ちゃんのことと五十六批判してるのがウケました(笑)<><>Ic6K4teO6WqBA<>1115967913<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 142<>3<>瀬上<><>海将伝 /中村彰彦 角川文庫<>日清日露で活躍した名参謀・島村速雄の生涯を書いた小説です。さすが中村さんで読みやすいし、島村さんの魅力が全開です。すごくかっこいいし、ちょっぴりおまぬけでほほえましかったり、その聡明さにため息が出たり。日清・日露の目玉海戦、W黄海海戦の記述はそれだけでも楽しめます。日本海海戦には島村さんは連合艦隊参謀長の座は下りますが、十分に貢献しているところとか、また家庭でのエピソード、模範艦長時代など、盛りだくさんです。島村さんファンにはたまらん一冊。特に伊東祐亨との厚い信頼は見ててなんか親子みたいでほのぼのとしてしまいますvまた後輩や兵に優しいところとかあげたらきりがない…。
さらに周りの人間の魅力的エピソードまでもりもりあるので上村さんとか坪井さんとか真之とか、そのあたりの人間を知りたい人にもおすすめです。
子煩悩な島村さんとか奥さんと写真を撮るのを恥ずかしがる島村さんとか、歌が下手と何度も書かれてたりして笑えることも必至(笑)すぐによみきれるのでこれはおすすめですvあ、あときっと江川達也にも影響を与えたと思われる(爆)「覆面論士」こと小笠原長●へのあからさまな苦情には爆笑しました。っていうか筆さえすぎだから、あなた…!「日露戦争物語」を読んでるときにちょうどこれも読んでたのでより爆笑。
中村さんは『侍たちの海』という伊東さん主役の小説も書かれてますが、きっと島村さんを書いてたら惚れちゃったんでしょうね…。<><>WkeCaZNi65SFQ<>1115720753<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 141<>3<>瀬上<><>生きている快将加藤寛治 /伊藤金次郎  昭和書房<>すごいです。何がって、装丁がすごい!あの装丁はやばいですよ。呪いですか。呪いって何の(笑)
昭和17年発行ですが、どうやら猛訓練でやかましかったあの加藤寛治を、軍縮問題でいつも紛糾していたあの名物海軍大将を、この太平洋戦争開戦初期に大活躍した海軍の様子を見て「ああやっぱりあの訓練の成果だ、あれは偉かったんだ」と見直そうという本で相当に時代背景が影響しているみたいです。だって五十六と寛治がめちゃくちゃ意気投合にされてるもん(笑)
でもそのぶん、生々しい寛治亡き後の同世代連中や当時トップにいた(それこそ五十六たち)の様子が伝わってきておもしろいです。寛治没3周忌のときの安保しゃんの様子とか、古希祝いの席でなぜか「いかに自分は寛治と仲がよかったか」を滔々と述べる小笠原とか!!そのほかにもおいしいエピソードが沢山で萌死にそうでした。「寛治の加藤(友)観」とかどうしようかと。友と寛治の間の部屋だった野村吉三郎の「(要約)あんなに怒ってたのに友さんが寛治の部屋に慰撫に行くし、二人の密談を聞いてしまって悪いやらなんやらなんともいえない気持ちになった」とかやばいです。あと、この本で完璧に末次を寛治の弟扱いにしてるのが激ツボでした。弟ー!弟ー!
ただこの再評価された寛治も戦後一転してものすごく悪評化になると思うとこの短い時期がなんともいえない気もします。でもかわいいからよし(笑)読みやすいしおもしろかったです!<><>Dl9r3M.cMiZ2U<>1113821418<><>133.26.192.7<>ocha-p0.mind.meiji.ac.jp<> 140<>10<>瀬上<><>ちいさいおうち /バージニア・リー・バートン いしいももこ訳 岩波書店<>ある司書資格の授業で「昔自分が読んで今でも印象に残っている本をもう一度読みなおしどのように視点が変わったか」を調べるレポートが出て、さっと頭の中に浮かんだ絵本です。確か幼稚園の卒園記念にもらった本でした。とある田舎に建てられた小さなおうち、「町へ行ってみたい」と思っていたけれど…作った人の孫、孫そのまた孫の時代になるまで小さなおうちは立ち続けてその結果は…。
すごく奥の深い絵本です。今読み直したらものすごく現代に関わる重要なメッセージが含まれています。この絵もまたすごい淡々としてて印象深くて好きなんですが、なんだろう、訴えるものがあります。人間って自然って発展って一体なんなんだろう…?そんな問いを問いを問いともせず切々とちいさなおうちの絵がどのページにもあります。うーんやっぱり大好きな絵本です。<><>OgaUefHWREgfU<>1113820004<><>133.26.192.7<>ocha-p0.mind.meiji.ac.jp<> 139<>2<>瀬上<><>近代怪傑録 /尾崎行雄 千倉書房<>尾崎が著した政界思いで話。昭和9年発行なので実感こもってます。この人って天然?天然なの?尾崎に関しては私は非常に好きで人間も結構理解しようと努力はしてるつもりなんですが、まだつかめません。思ったのは犬養とは違う人間だなぁということだったり。それと本当の意味では敵がいないんじゃないかなと。確固たる信念を持ってるから決してかつがれたりしないし(周りからみればかつがれていても本人はそれは大した問題ではない←これが欠点かもしんないけど)、流されないし理想家ではあるけれど一目置かれ続ける存在であるのは、この独特性がやっぱ認められてるからじゃないのかなぁと思いました。策士なんかいなくてもいいあたりとかも好きです。でも私が尾崎スキーなのでフィルターかかってます(笑)でもほんとつかめない!

内容は尾崎が明治〜昭和初期までの主たる怪傑たちのことを語っています。ちゃんちゃらおかしいです(誉め言葉)!尾崎の山県観や西園寺観はへえ〜と思いました。あと福沢先生に反抗したことを切に後悔してるのがかわいかったです(笑)犬養のことを親友ってさりげなく言ってるのが、仲良すぎて特別にいうことがないっていうのがツボ入りました。神様コンビはやっぱり好きですね。あと寺内魔術発言とか田中正造目潰し発言とか板垣と仲良し発言とかネタはつきません。雄幸に対して評価低いのがまた興味深いところで。伊藤と大隈比較もおもしろい。明治民権派好きな方には特におもしろいかも知れません。<><>Eh.u9eR4vJxsI<>1113451865<><>133.26.192.7<>ocha-p0.mind.meiji.ac.jp<> 138<>0<>セガミ<><>炎環 /永井路子 文春文庫<>時は鎌倉、場所も鎌倉。4つの短編が収められています。その4人とは頼朝の弟で義経の実兄・阿野全成「悪禅師」、頼朝の影となって権力をふるった梶原景時「黒雪賦」、政子の妹の北条保子「いもうと」、そしてそのふたりの弟四郎義時「覇樹」。何がすごいってこの4つの短編がタイトルどおり炎環になってるってことです。それぞれの立場の人間の視点で事件を描き(それが鎌倉のどろどろ人間関係によく映える)それがだんだんと歴史を次の展開に推し進めている過程と見事に重なってすごいです。歴史って人間が作ってるんだなぁってすごく思わされました。話もすごいんだけどこの手法とその成功にうならされた一冊です。永井さんはこれで直木賞も受賞してるらしい。

で、内容なんですが、永井さんの書く鎌倉はほんとに、政子が苦労人で、頼朝が弱気でひどく人間くさくて、義経が 「反りっ歯」 で(笑)、義時が超絶クールシスコンで、保子が裏ブラック乙女というキャラクターを完璧に確立しています。
今回はめちゃくちゃ保子が怖かったよ!!絶対に政子より保子のが怖い。絶対。<><>WmgXzVfs5EUSQ<>1113372118<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 137<>2<>瀬上<><>シーメンス事件 記録と資料 /盛善吉 徳間書店<>徳間書店の現代史ブックスシリーズで、タイトル通りジーメンス事件の記録と資料です(そのまんまやん!)ロッキード事件のときにその類似性が注目されNHKの番組で放送されるために集めた資料で書かれた本です。事件のあらましから議会の進行、検察側、取調べ尋問書などひととおりのことがまとめられててよくわかります。著者は事実とそれなりの憤りをそれなりに書いてますが本当にいろんなことが問われなかったのはあの時代の不思議さというしかないようです。山本条太郎とか、え、あの山本?って感じでしたしねー。
でも尋問書がそのまま読めるって意味ではなかなかおいしいことをやってくれている本です。吉田収吉の供述なんか金を送った疑惑を隠すために勝手に愛人ってことにされた某高官の奥さんが、その後家族で問題が起こらなかったかとかのほうが気になっちゃいます(爆)上奏文や弾劾演説なども原文でのっけてあるので大正政変後のいきのいい連中たちの様子を見るのもまた一驚。企業と国家、官僚と民衆、そこにはふかーーーい結びつきor溝があるってこともようくわかりました(笑)<><>VoF9jEezfnRxQ<>1112584475<><>133.26.200.170<>ocha-p31.mind.meiji.ac.jp<> 136<>4<>瀬上<><>二十世紀 日本の戦争 /阿川弘之 猪瀬直樹他 文春新書<>表題のとおり、二十世紀の戦争、ここでは「日露」「第一次世界大戦」「第二次世界大戦」「湾岸戦争」をとりあげて、作家の阿川弘之、猪瀬直樹、学者の中西輝政、秦郁彦、福田和也の5人が縦横無尽に対談しています。すごくおもしろかったです。日本が参加してきた戦争の本質、意義、原因、数え上げればきりがないところで私たちが普段「どうしてあそこでこうできなかったのか」「もしあそこでこれができていたら」と思ってしまうところを理論的に噛み砕いて議論している、それを読むことができておもしろいなぁと思いました。とっても読みやすいです。
日本人とそのトップにたつ人間たちの質、というか特に昭和十年代から流されていくあたりはもう本当に後世から見ると相次ぐ不幸と自らの泥沼に押し流されていて「あああ〜」という感じです。判断がことごとく悪いほうを選んでいる…;これからの日本の国家としての態度、立場を考えていくうえでこれらの経験から何をどうしていくかほんと考えなきゃいけないと思います。<><>Ao41HgwkX7BDQ<>1111807939<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 135<>6<>瀬上<><>カエサルを撃て /佐藤賢一 中公文庫<>ユリウス・カエサルとガリア王、ヴェルチンジェトリクスの戦い、世界史でいう『ガリア戦記』を新たな視点で小説として描いた作品です。キャラクターの味付けがとっても濃いために苦手な人は最後まで読むの大変かも知れません。でもそれを越えて読破した後には、言い知れぬ読後感を味わえることは保障します(ただしいい気分になれるかはわかりません。私は胸が痛かったし切なかった)。
作品の展開上そういう設定になったのかも知れないけど、作者はよっぽどカエサルが嫌い…(?)なんですね(笑)ただこの作品の中でヴェルチンがそういう人間にされてしまったのはちょっと史実ヴェルチンがかわいそうな気がする…(爆)佐藤賢一のは「コンプレックス」小説なのでしょうがないのかな。
それでもローマとガリアの戦いがものすごい規模で壮絶だったことは興奮したしおもしろかったです。ただ最後まで読むのは結構根気いります。ガリア側にヴェルカッシ、ローマ側にマキシムス、ラストにエポナがいなかったら読むのやめてました(笑)でも結末の壮絶さを迎えるには最初から読まないと感じられないしなー…難しいところです。<><>TwrZS4WhTXj9g<>1111764718<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 134<>7<>瀬上<><>小説吉田学校 /1983年<>戸川猪佐武のベストセラー小説の映画化。もー主役の森繁久弥が吉田茂そっくりです!内容がちょっとむずかしめに見えるかも知れませんが、わかればすっごいおもしろい話です。戦後の政界のトップに立つ人間がぞろぞろ出てくる様子は圧巻です。
でも一番やばい(かわいい)のは池田勇人。なんだお前!一人でおいしい場面もってきすぎだーー!最高です。あのシーンだけ何度もみたい(爆)
さすがに役者の気迫が違いますね。三木武吉(若山富太郎)はイメージよりちょっとってゆーか相当ごつかったんですが、私の好きな河野一郎もちょっとごつかったんですが、三木のあの演技は絶賛したいです。原作のあれに匹敵するオーラを放ってました。
熱い政争はほんとドラマです。おもしろかった!<><>AjgmAOOR.iPpE<>1111763688<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 133<>7<>瀬上<><>田原坂 /1987年<>西南戦争を描いた上下巻の大作。下巻だけでもそうとうおなかいっぱいになりました。笑えるところも沢山、感動するところも沢山。見ごたえ、あります。おもしろかったです。
でも西郷(里見浩太郎)、痩せてるーー!!(笑)顔はいい感じにがんばってるんですけど身体が細いです。なぜかこの作中、肉がいらない人に沢山ついてている人が痩せすぎなのが多かった気が。篠原とか樺山とか谷サンとか・・・(笑)
木戸と大久保もなにかおかしいです。薩摩の漢くさい土地を案じながら美麗な世界を二人でつくりだしています。木戸さんはもうなんていっていいのか(笑)
戦闘シーン、すごく丁寧に描いていて、戦争の悲惨さが伝わってきます。これぐらい待つ女側も描かれると心の底から絶対自分は戦争を体験したくないと思います。細かいエピソードも随所にちりばめられ効果的に使われているのでほんとにジーンときますね…。野村宏伸がかわいかったよ…(笑)
とてもよくできているおすすめの作品です★<><>LtF6gt7.NdaPs<>1111763090<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 132<>2<>瀬上<><>山河ありき /古川薫 文藝春秋<>「明治の武人宰相 桂太郎の人生」です。読みやすくて桂の人生を文字通り追っていくことができます。著者が感情移入せず淡々と桂のことを事実から見て書いているので、桂の人間的魅力とか小説としてのおもしろさには少し欠けますが、言いたいことや流れは実にわかりやすく読めます。
どうしても日露戦争の第3軍については評価が顔を出してしまってますが、この著者は乃木無能には反対、というか擁護ですね。あと桂の立場から見ると4将軍がほんとに悪役というかうざったいというか(笑)おいしいところでは児玉との友情がいちばんかと。児玉がめっちゃいいやつです。山県との出会いなんかもいい感じです。お鯉とのシーンは太郎さんがかわいいですv女慣れしてそうなイメージがひっくり返りましたよ。っていうか意外と、っていうか全然遊んでないのね…太郎さん。
長州の話が多いので長州をそれなりに知らないと人が多くて展開も早く複雑でちょっと息切れしそうになるかも知れません。でも太郎さんの意外ながんばりっぷり(陸軍、首相意外にも癌研究会長とか、赤十字創立議員とか、台湾研究会とか)が見えるところは収穫かもv<><>Ma03ioKfLb5po<>1111072925<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 131<>2<>瀬上<><>欧州に使して /若槻礼次郎 実業之日本社<>ロンドン海軍軍縮会議に全権として赴いた若槻の回顧録と演説集です。薄い本ですが若槻がどんな風にどんな思いでどのように会議にのぞんでいたかを本人の言葉で知ることができます。とにかく貴重なロン軍関係の写真が沢山あってよいですv
萌え入る内容の本ではないのですが、「若槻ほっそいー!」「らくだに乗ってるよ」「写真の『小国民に感激しつつある全権』のコメントの、『しつつある』ってなんだ…」とかほのぼのと楽しめます。
やっぱり若槻の文章って簡潔にまとめるところまとめて、説得力があってさわやかなので読むのがとても楽しいし、かざらないまっすぐな考えが読む人に間違いなく好感を与えます。…若槻って絶対自分からはこうだ、って言わないけど、子供好きだよね…vv<><>NjYpNA04RA3XE<>1110559393<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 130<>7<>瀬上<><>ローレライ /2005年 <>福井晴敏の『終戦のローレライ』の映画ですが、あのボリュームを二時間に押し込めただけあって大変なことになってます。原作とは別ものとして思ったほうがよさそうです。

で。話は東京への原子爆弾投下を阻止するためにテニアンにたった1隻で向かう潜水艦。潜水艦の『目』であるローレライシステムを使用し戦闘海域をめざすが…。戦争の意味、それからの日本を問うせりふにはジーンとくるし、迫力の戦闘シーンには目を奪われます。設定も勢いも役者たちもイイ!だけど、なにか、どこかしらツッコミどころありすぎ!!(笑)私が近代史やってるからじゃないですよ、ファンタジーとしてローレライシステムを認めてる観点からしてもですよ、明らかに微妙なシーン多すぎです(笑)一番痛いのは朝倉かと。絶対あの最後の晩餐ははずしたよ…(笑)それになんだか、「ローレライ」いらなくね?(爆死)いらないことはないんでしょうが主役級の位置ではなかったかと…そんなこと言ったら主役の折笠、何にもしてないよ(笑)…と冷静に見たらこんな感じでツッコミありすぎでした。米艦隊とか待っててくれすぎー!とか数え上げたらきりがなくて。でもエンタティメント作品だと思えばこれぐらいでいいと思います。少なくともこれで泣けました。私は。

絹見艦長名ゼリフ(うろ覚え)「大人がはじめた戦争を子供のお前たちに頼ってごめんな。俺たちは見えないものを相手に戦ってきたけど、お前たちは目の前にしっかり見て生きていけ」 泣ける!<><>Ozcvadx08gT2A<>1110038441<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 129<>7<>瀬上<><>愛と青春の旅立ち / 1982年 米<>母を自殺で失い、酒飲んだくれの父の元で育ったザックは海軍士官養成学校に入り人生を変えようと奮闘。鬼軍装との対立、学校のある土地の街娘との恋、学友たちとの友情、それぞれの人生を交えて描く青春映画。テーマ曲が超有名。リチャード・ギア、32歳にして22歳を熱演(笑)

海軍用語と軍服の眺めだけでおなかいっぱいです(笑)若い士官候補生たちの13週間の地獄試験、その短い期間には恋が芽生えることもあるけれど、将校になった後はいろんなところに飛ばされるし、土地の女の子も将校狙いで誘惑してその男が試験を突破できなかったとたん別れたり、逆に将校になれたとたん妊娠してる、とおどして意地でも結婚を迫ったり。短い期間で生まれてしまうその恋の前途はなかなか複雑なようです。それでもザックの一生懸命な姿とポーラのまっすぐな愛は見ていて気持ちがいいし、なにより卒業式の帽子をいっせいに飛ばすあのシーンですべてが吹っ飛びます。ほんといいシーンだ…あと印象に残るはアカデミー助演男優とった鬼軍曹(笑)とどめはあそこへの一撃でしたか…。ザックが「僕には帰るところがないんだ!」と絶叫するのも感動しますね…

もう本当にまっすぐに「愛と青春」を描いた映画です。女性士官候補生のシーガーがめちゃかわいかった〜vでも少ーーーしリネットの気持ち、わかるとこ、あ、る……(死)<><>Yx.5y.mYP7q8.<>1109605047<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 128<>3<>瀬上<><>蒲生邸事件 / 宮部みゆき 毎日新聞社<>宮部みゆきでは泣かない、と絶対思ってたんですが、ダメでした。ちょっとだけ、ほんとちょっとだけ。「歴史以外の本」に入れるのが正しいのでしょうが、著者のこの本における歴史認識、歴史に対する態度が私が思うそれとすごく同じで、同調してしまったというか(素直に感動したと言え)、でこのカテゴリです。
平成6年の予備校受験生の主人公尾崎孝史がふとしたことから昭和11年、二二六事件まっただなかの永田町、蒲生陸軍大将(フィクション人物です)邸宅で起った事件に巻き込まれる話。事件と「歴史」がうまく絡み合ってて、どっちの要素もどっちかのオマケにならず機能しているのがさすがだなと思いました。日本のこと、兵隊のこと、そこで生きてく人間のこと、時間哲学、と似たようなことを扱った「ねじの回転」と比べるとやっぱりこっちが数段上手かな〜と。「ねじ」は「ねじ」で設定のおもしろさなど抜群なのがありますが。
「歴史の中の人間」を感じるさせるいい話でした。おしむらくは私の中で宮部作品の「軽さ」の先入観がすごくて(「パーフェクト・ブルー」以来…)それが抜ければもっと感動したー!!って言いまくってると思います。だってちょっと孝史、軽いから…ふきちゃんのこととか序盤の行動がね(笑)

推理モノ、ホロリもの、としても秀逸です。相沢事件とか永田とか真崎とかツボを抑えてバッチリ登場してますよ。226知ってる方には楽しめます!やっぱり安藤さんがさりげなくカッコヨク描かれてるのには顔がにやけました。<><>HmPpSTrx4VxXI<>1109521785<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 127<>3<>瀬上<><>加藤寛治大将伝 /伝記編纂委員会(代表安保清種) 民友社<>加藤寛治の公式伝記です。萌え死にます。写真を見るたびにやっぱりかっこいいな〜と思います。ロシア時代の片手ポケットにつっこんでる彼とか、お孫さんと頬をよせて笑顔全開の写真は一見の価値がありますよ!
っていうか、この人本当に「日本史上の特色ある(ソフトな物言い)人物の一人」として推していいですか…。お気に入りの贔屓目ではなく、本当にこの性格は天然記念物ものだと思うんですが。
首席卒業の秀才のくせに純粋で単純で一直線で泣き上戸でかっこつけマンで酒豪でおばかで精錬潔癖で情が深くて天然。口だとうまくいえないんですが、まれにみるキャラだと思われます…。どんなにワシントン・ロンドン会議で物議をかもしだしても海軍を愛するがゆえに一生懸命やってるだけなので「しょうがないなぁ、コイツv(年下からはこの人)」って風なのがたまりません…。
伝記は当然年下の人間が書くのが多いので思い出の記なんかも年下から寄せられているのが多いんですが、へーぜんと、というかしゃあしゃあと「不平たらたらの加藤長官をなぐさめた」とか「怒るかと思ったら耐えてて、えらいなぁと思った」とか「自分が頭がいいからできない人は歯牙にもかけないって聞いてたけど優しかった」とか言われてるのが、さらにおかしくて!
大真面目にこれらをいいオトナたちが編纂してたかと思うと本当に寛治の人間にというか、笑いをこらえるのが大変です。でも寛治の優しいところとかまっすぐなところとかハメはずすところとかぎっしりつまってて本当においしい一冊です。
名和長官馬乗り事件は寛治最大の萌えエピです…(吐血)<><>GnbMhyDdTVQp2<>1108315002<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 126<>3<>瀬上<><>殉死 /司馬遼太郎 文春文庫<>司馬遼太郎の乃木希典論です。わかってはいましたけど「無能」という単語がこんなにいっぱい出てくるとは…(苦笑)司馬さんの乃木無能論が現在いろいろ歴史家の間で問題になっていますが、司馬さんの乃木論には文章の巧もあってすごい説得力があります。ほんと、こんな人いるよね!って感じでした。乃木は軍人になったこと自体が間違っていると思います…本人は向いてないのにまわりの環境があれよあれよという間に道を整えてしまっていて、その気になった本人がとんとんとそれを登ってしまって、それが本当の戦場でそのいわゆる司馬さんのストレートな言葉でいう「無能」が露見するも、戦略戦術以外のところで重宝される要素があったためにそのままかつぎあげられたまま結局本人もその気というか…。なんだか見ててすごいハラハラなんですが、結局最後までそのままいっちゃうんですね。明治帝崩御の後でずっと乃木が生き残っていたら多分それは公になって予備になった乃木は実力どおりの評価をされたかも知れないけども、殉死することで最後までその位置であり続けた結果になった気がします。
だって乃木、児玉はじめほんと困ってるよ周り!(笑)ふらふらと自殺しようと何度も行方不明になろうとする司令官なん実戦では嫌すぎます。本当に「無能」であったかどうかは別として、日露戦における乃木は困ったちゃん以外の何者でもないし、ドイツから帰ってきて出した服装やらなんやらについての論文は苦笑するしかないです。ちょっと変わってる…っていうか相当変な人です。児玉の「乃木が迷子じゃ、迷子じゃ」って机でつっぷして泣く気持ちが相当わかります…。変だけど困ったちゃんだけど、純粋でやってるからほっとけないんだよねー…いますよ、こういう人(爆)<><>TqSkE8NwIHkPA<>1108127309<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 125<>3<>瀬上<><>財部彪日記 上下 / 坂野潤治他 山川出版社<>近代日本史料選書12、ということで海軍次官時代の上下2冊が刊行されています。財部ってどんなに遅く帰ってきても書斎にこもり家族を寄せ付けないで必ずその日のできごとを日記につける習慣があったようで。ほとんど抜けてる日がなく毎日のことを詳細につけてるのが素晴らしいです。
この人は本当に冷静で落ち着いてる人で記述も事務的できっちりしっかりしてます。でも決してクールなわけでなく子供や奥さんが体調壊したりするととても心配してたり、些細なことで喜んだり。何気ない言葉の中に「あーこの人は穏やかに愛情、友情を持ってるんだなぁ」と見受けられるところがちらほら。ほほえましくて読みやすくてよい気分になりました。
イネさんの結婚はああいう事情があったにせよ、どうやらうまくいってるようで彪さん、とても妻のこと大事にしています。富士山に登ったときなんか自分の服の両袖をやぶってイネさんの脚絆にしてあげたり。妻が熱を出そうものなら「ただの風邪であってほしい」と書き付けています。ふふふ、優しーいvただ彪さん、腸が悪いらしい。しょっちゅう、腹を壊して下痢に苦しんでるのが印象に残りました(笑)
海軍次官時代の日記のせいもあって出てくるほかの面々が明治の日清日露で活躍したスターたちばかりでほくほくです。意外だったのが財部が伊集院五郎と松本和ととっても懇意なこと。特に松本とは職務上のこともあってかすごくよく会ってます。松本邸に押しかけて夕飯ご馳走になったり、一緒に散歩したり。斉藤実とは思ってたよりそんなに仲がよさそうでもなくて松本と一緒に斉藤大臣批判してるところとか、新しい発見がいっぱいでした。
どうせなら、海軍次官以外の期間の日記も刊行してくれ…。<><>GynloRIpWXCoY<>1107789006<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 124<>4<>瀬上<><>雍仁親王実記 / 秩父宮記念会 吉川弘文館 <>秩父宮雍仁親王の公式伝記です。宮内庁保存の「御側日誌」などから抜き出した毎日の行事記録に、たまに各関係者の宮の思い出、宮自身の言葉などがはさまれている形式で、ちょっと物足りない感があります。あまり多くはない関係者の挿話は他の本で語られている部分とだいぶかぶるし、ほんとに何日はなにがあった、と編年体で書かれている部分が多いので「伝記」として期待して読むにはちょっと…。伝記なら保阪正康の「秩父宮」がもっと詳しくつっこんだ秩父宮像を見れると思います。それでも写真の豊富さや宮の人生の記録をまとめて見れるのがよい点です。
 そういや、加藤高明が若き秩父宮の英国留学に対して「(要約)今日の送別会で秩父宮の態度の立派ぶりにすごく感動した、非のうちどころがない。見るからにスマートで聡明であれで英国などいったら向こうの婦人たちがほっておかないだろうと心配だ」と言ったら幣原が「大丈夫ですよ。宮はヨーロッパの爛熟した文明などには相当反抗心をもってますよ」と言います。そこで宮と一緒に行く御付の武者小路公共が「私は加藤説ですよ。洗者ヨハネがあまり近寄りがたい美容のために美姫サロメに熱愛された前例がありますよ!」と変な例(自評)を出すと、高明、「武者君、サロメ防衛を君に訓令するよ!」と言って後は三人で大笑いした、という話がありました。こんなフランクな高明の話、初めて見た…!(笑)
 秩父宮は本当に元気で熱血でパワーがあって負けず嫌いで素直で優しい人で皇族でなく一般人でもこんな人はいないんじゃないか、というぐらい強さと明るさにみちみちている人で、それだけやはり若い時分の発病、長い闘病と皇位第二位継承者としての波乱の人生は泣けます。どの宮の死よりも秩父宮がやっぱり一番悲しい。遺書は必読ですよ。<><>CqtTLFx7llJd2<>1107707250<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 123<>7<>瀬上<><>男子の本懐 /1956年<>城山三郎原作のドラマです。いや、私が特に好きな時代のっていうのもあるんですが萌死しました。井上準之助が最高にいいです。人間味があるうえにかっこよくてでも切なくて愛妻家で信念があってめちゃいい男。惚れ直しですよ!雄幸も北大路欣也ががんばってます。小泉又さんも準主役級で粋のいい名大臣やってます。又さんよかったですv
財部がワイン吐き出したり、若槻がえらく風格があったりしてもうおかしすぎて二時間半顔がずーっとにやけっぱなしでした。それに比べて血盟団のほうは…なんだあの修行シーンは(爆)立正護国寺のあのシーンは小沼正役の勝野洋が怖いせいもあってなんかムアムアしてて怖かったです(笑)
時代がとても前後するので頭を整理して見る必要がありますが歴史を知らない母でも「まあまあおもしろかった」と言ってたのでおすすめです!原作読んでからでも後から読んでも大丈夫だと思います。井上最高!!<><>TjwVc8GrKlHD.<>1107485829<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 122<>5<>瀬上<><>花々と星々と /犬養道子 中公文庫<>犬養道子さんの自伝と言うべき本です。エッセイ風に幼い頃、5・15事件までが描かれています。タイトルどうり、高名な祖父と父を持った少女の目に映った、白樺派の人々や政治を彩った人々、時代の流れに大きく表だって関与した人、家族らの人々が沢山の花とまぶしい星のように入り乱れて登場します。でも決してそれは特別な人としてでなく一人の少女の人生に触れてきた人として出てくるのです。それがまた逆にそういう中に生まれた人間ということを際立たせていて不思議な気分でした。自由な雰囲気の東中野の家庭がいつしか四谷、そして首相官邸に続くうちに変化していくのを見るのに、そして犬養木堂の姿には物悲しいものを見るのを禁じえません。特に木堂の晩年は、彼のいなくなった後も含めて犬養家の家庭、血には……。とても、寂しそうでした。健と仲子の人生には、もう後で考えて泣きそうになりました。

著者の独特の筆は本当に冴えていてチイグウと共に飲み込まれてしまいます。この雰囲気、ユーモアがありそうでそこには最大の哀愁があるのは描かれてる内容もさながら、やっぱり両親に育てられた道子の感性のたまものでしょう。

それにしても出てくる人々の豪華なこと!志賀直哉、武者小路実篤をはじめ、木下利玄、芥川龍之介、川端康成、三浦観樹、古島一雄、孫文、戴天仇、鳩山一郎、森かく、高橋是清、荒木貞夫、後藤象二郎、後藤延子、他にも有名人が沢山です…そしてプライベートな犬養の姿は必見です。

でも本当に白樺派のノリは最強だっということが改めてわかりました(笑)<><>XjHLO6diSnfT6<>1107188285<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 121<>3<>瀬上<><>秩父宮と二・二六 /芦沢紀之 原書房<>二・二六事件に昭和天皇の弟である秩父宮が黒幕として関わっているのはないかという憶測は当時からありました。その問題がどこから出たのか、真相はどうなのか、というところを事件がどんな風におきたのか、思想、陸軍上層部、隊、個人の関係、そして秩父宮の考え、行動を丁寧に分析、解説した本です。秩父宮とのこともそうなんですが、どのようにして彼ら青年将校たちが立ち上がることになったのかがよくわかります。北、西田、大川らの民間右翼と言われた系譜や海軍過激派、血盟団、陸軍の革新派、真崎ら上層部、それぞれが絡み合ってゆく過程はあの事件が「起るべくして起ってしまった」事件だということを教えてくれます…。そうですよね、突然ぼんと「そうだ、革命しよう」と思ってでてくるわけじゃないんですよね…すごく深いです。
その中でもスポットがあたってるのが秩父宮ととても関係の深い安藤輝三と陸士で初めて革新派として宮と接触を果たした西田税です。特に安藤については本当に宮と深ーーーーい絆で結ばれているだけに、事件前後の二人の苦悩は切なすぎて…もうやばめでした…;北や西田よりとにかく栗原がすごい勢いに見えます…うわーん切ないよー安藤さんと宮…!!<><>QjKUDRaK0cgPs<>1107187336<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 120<>3<>瀬上<><>指揮官たちの特攻 /城山三郎 新潮文庫<>特攻隊の初とされた敷島隊、そして終戦の放送が流れてから特攻した宇垣纏とその部下。最初と最後の特攻にそれぞれ散華した二人、関行男と中津留達雄。この兵学校同期の二人の大尉の姿を追いながら、特攻隊とその指揮官に選ばれた人間、そして彼らの家族などの当時を描く作品。いかに理不尽な、あいまいなことだけで指揮官が選ばれたこと、体当たりする機体の無謀さ、特攻兵器の非人間さが胸にせまってきます。
関大尉の母の話は有名ですが、本当に出せる言葉がないというか…もうなんであんなことになっちゃったんでしょう。中津留大尉だって、終戦の事実を知らないまま宇垣と…。なーんか宇垣纏のイメージが悪くなっちゃいます。本当に意味を込めたものをするなら一人でするべきだったんだよ…。

特攻がまかりとおっていた事実だけは、しかも十分な用意もされずそれが行われてしまっていた事実だけは弁解の余地なく日本軍の最大最悪の汚点と言い切れますね。二度とあってはならないことです。<><>JpIN3Vtbl8/pk<>1106832336<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 119<>4<>瀬上<><>はいからさんが通る /大和和紀 講談社漫画文庫<>出てくる人たちがみんな元気で優しくて一生懸命ですごいおもしろいです。ギャグもハイテンションだし。陸軍軍人の娘、紅緒は許婚の伊集院少尉と結婚することになったけども…どたばたラブコメ。はいから女学生にキラキラ少尉に歌舞伎の美形幼馴染に雑誌社の編集長に社会主義思想者に満州馬賊にロシアの亡命美女。これぞ大正浪漫!(笑)
おもしろかったー名作です。紅緒すごいかわいいーvえ、男はやっぱ私は編集長がいいんですけど(笑)<><>LyvNOgL.ev7RY<>1106831566<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 118<>2<>瀬上<><>重臣たちの昭和史 /勝田龍夫 文芸春秋<>上下二冊、文庫にもなってます。西園寺公望の秘書として活躍した『電話魔』『熊公』こと原田熊雄の伝記です。読み応えががっちりあってすごいおもしろかったです。幼馴染の木戸幸一や同窓の近衛文麿と「西公の三羽鳥」といわれたこの三人の関係がめっっちゃいい!!基本的には腐れ縁なんですが、こう「困った」とか「あいつは苦手」とか言いながら三人であの時代を駆け抜けていくところはもう…。無垢な原田と大人な木戸、丁度中間のような近衛、なんなんだお前ら!この本を読んでこれからこの三人をワンセットで見ることが決定されました(笑)原田なんて近衛が風呂はいってる湯船に平気で入っていったり、奥さん追い出して布団の中入って横になって近衛と雑談したりするんですよ!最強ですよこの熊は!(笑)

でも本当に昭和の数々の政治の推移を時たま戦後の木戸のコメントを交えながら進んでいくところは勉強になるしわかりやすくておもしろいです。宇垣とかもいちいちおかしいし、岡田の「たぬきおやじ」は当時から公式の呼び名なんだ…(笑)でも近衛が自殺した後、「僕を呼びにくるよ」と言ってほんとに死んじゃった原田にはほろり…こんなにもいろんな人に愛されて彼と相対した人は何でもしゃべってしまうという不思議な男、熊公には実際会ってみたい気がします。<><>JhjaGOwju8oqg<>1106320408<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 117<>9<>瀬上<><>バカの壁 /養老猛司 新潮新書<>ご存知バカ売れ本。発売されて1年後にようやく読みました(笑)へ〜と思うことが多かったですね。特に無意識・身体・共同体の話とy=axの話がおもしろかったです。「オタク」っていいことですね!(笑)
実際あんだけ売れたわけですがこの本の内容を普段から覚えているひとってどれぐらいなんでしょう。そのときは大いに関心しても私は読んですぐに忘れてしまいました(爆)たぶん日頃からこういうことが頭の中に入っていれば(いつもでなくてもふとしたときに思い出せるぐらいに)きっと日常の理不尽をもっとなくせるんだろうと思うんですが、いかんせん、やっぱり私は忘れると思います(笑)本を手にとった人間でさえそうなんだから読んでない人も含めバカの壁はまだまだ立ちはだかることでしょう(笑)←なんかえらそう…<><>OwbXHtIIcoYTo<>1106233550<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 116<>3<>瀬上<><>ねじの回転 /恩田陸 集英社<>前々から気になっていたので下の「二・二六事件」で基礎をつめこんで続けて読みました。そしたらこの「ねじの回転」、主要参考文献が今読んだばっかりのこれで作中でこだわるポイントがまさに下の本のポイントと一致!おかげでめちゃくちゃ楽しめました〜vある程度事件についての知識はあったほうが楽しめると思います。「真意」と「行動」ネタとかは特に…。
作品はそれ自体でも設定のおもしろさで読み始めたら止まらないです。未来の国連の、歴史を再確定するプロジェクトでもう一度同じ1936年2月26日からの4日間を再現することになった安藤、栗原、石原。未来を知らされている彼らはいつしか国連の意図に反し…そして国連の時間操作にもトラブルが…!
前半がとーーーーっても楽しめました。これと同じ調子で後半続けてもおもしろかったと思うんですが、なんだか後半は国連メンツと人間と時間哲学が主役のようになってしまうので複雑になってせっかくの226事件の題材が生かしきれてないような気がしないでもなかったです。テンポがよくて一気に読めてしまいます。読み終わったあとはジェットコースターを降りたような感じ。ただ一抹の矛盾感は残る(わお!)
安藤、栗原、石原たちがなんとも言えずで素敵で華麗で人として美しいです(他の人間たちが腐っているので余計・国連メンツはアルベルト以外好ける人がいませんでした…暴言すみません)。秩父宮は名前だけ登場v一人で、キターーって感じでした(笑)
ってゆーか最初から●●すればよかったじゃん、って言いたくなるようなことも何度も…ってゆーか、ラスト、ジョンがあーして得したことなにもない気がしますが…(私の頭が悪い)後半になるほど複雑で難しいです。でもエンターティメント作品として久々に止まらないで先が読みたくなった一冊でとてもおもしろかったです!<><>Qp5PlM6aUhos.<>1106232778<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 115<>3<>瀬上<><>二・二六事件 増補改版 /高橋正衛 中公新書<>副題は『「昭和維新」の思想と行動』。2・26事件の概要・背景・思想・判決などまとめた一冊。事件のポイントを抑えているので2・26入門書としていいのかも。資料も豊富。ただ若干の青年将校ひいきぶりが目につくところが感じられました。それももしかしたら凄惨な殺害の様子が先にきてて後から彼らの思想や行動がなぞられていくという順番だからかも知れません。
二・二六事件の目玉、陸軍大臣告示のあれと首相官邸岡田襲撃と軍事参議官たちのあれの問題など初歩的なポイントから行動派、統制派の形成、十月事件、三月事件、相沢事件、5・15とのかかわりなどわかりやすいです。初めにこれでポイントを抑えてから細かい詳しい本に入るとわかりやすいのでは。
…でもバーデンバーデンから始まる昭和軍閥形成の過程は正直やっぱり怖い…天皇の名のもとに暴走する皇道派は現実として考えると…怖かったです。思い込み強すぎ。でも貧しい農民たちのために立ち上がった将校たちの熱い想いは信じていますよ!
荒木の写真はいつ見てもかわいいのですが、肝心の青年将校sの写真がないのが残念でした。<><>KxqS715iTFdMg<>1106231596<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 114<>3<>瀬上<><>海軍と日本 /池田清 中公新書<>海軍てどんな戦争したの?なんで太平洋戦争ではあんなに負けたの?海軍と政治ってどんな関係だったの?海軍てどんな組織でどんな体質だったの?教育は?好き嫌いは?
そんな素朴な(?)疑問に冷静な視点で根拠と例を明確にお答えしてくれる一冊です。中を開くと一見難解な文に見えますが案外そうでもなく言いたいことがまとまっていてとてもよくわかります。決して陸軍だけが悪玉でなく海軍が善玉だったわけでもない事実が浮かび上がる様は爽快でもあったり。海軍の作戦(北捨南守)の根拠や伝統、明治〜滅亡までの派閥の流れ、どうして海軍は戦争を止められずあんな負け方をしてしまったのか、そこにある海軍の体質、政治力のなさ、兵学校教育の責任などこれを読めばとりあえずもやもやは解消するかと。著者は兵学校出身、戦後東大法学部で学びなおしたという池田さんです。

…この本でも加藤寛治は「いかにも直情径行の武人加藤寛治」とか「剛直・真情はだ」とか「純情軍人」とか言われてて…笑えてしょうがありませんでしたv(笑)
<><>GgVA7pxDfbnE.<>1106230396<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 113<>3<>瀬上<><>戦場から届いた遺書 /辺見じゅん 文春文庫<>この本は2002年12月から三ヶ月間放送されたNHK人間講座のために著者が書いたテキストに加筆・訂正をして文庫化した本である。ちなみにこの人間講座で私は本格的に近現代及び軍事・戦争に本格的にハマりました。番組はばっちり毎回ビデオにとってあります。
戦時中の遺書は数あれど「戦場から」届いた遺書にはまた特別な感慨があります。収められている8通の遺書とその家族の当時と今を追ったドキュメンタリーは最高に胸を打ちます。沢山の人に読んでほしい一冊です。
吉田満著「戦艦大和の最期」に登場する白淵大尉の話も収録されています。本当にどの遺書の話も泣けます。
私が忘れられない一節。特攻で亡くなった学徒出陣の塚本さんの手記。
「俺ハ日本ヲ恋シテヰル。首ッタケダ。ダカラ、無条件」
「無条件」に死を選択することを余儀なぐされた青年の自分以外のことに一生懸命になっている姿はもうもう切なくてどうしようもありません…(涙)
<><>Vc5lR/P4XDzYk<>1106057696<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 112<>4<>瀬上<><>昭和天皇と鰻茶漬 / 谷部金次郎 文春文庫<>宮内庁大膳課に勤めて昭和天皇の崩御の後退官するまで和食担当者として天皇のご飯を作っていた著者の思い出話です。読んでいるだけでほぉぉぉ〜と思ってしまいそうな儀式のお食事とは対照的に日常の食事は案外質素な天皇の食事。秘密のベールに隠されているお食事の様子を伺うことができます。それと同時に作る人たちのことを気遣ってかご飯に「あれが食べたい」とは言わないけども、鰻茶漬は大層お気に入りでときどきふと思い出したように「あれ、ある?」と仰っしゃって、料理人をほのぼのとしたいい気持ちにされたようです。
食事一つとっても限られた中でよいものを、と丁寧に心を入れて作る料理人、「おいしいね」と食す天皇、その天皇が亡くなったとき、まだ小さい子供も家のローンがあるのにも関わらずこの大膳をやめると決意した著者、そこにはなんとなくで入った料理人が心から天皇に尽くす、仕える人はこの人だけだと考えるようになっていった過程がよく現れていて、この人のために最高の料理を作るという人生をおくった著者の生き方には、あーこういう関係があったんだなーと、相手が天皇だからじゃなく個人的レベルの問題として自分が身を捧げて仕える相手がいるって幸せなことなのかもなーと、ちょっぴり感動しました。<><>EaJXeD2mh623g<>1106056737<><>219.167.55.197<>i219-167-55-197.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 111<>2<>瀬上<><>夢顔さんによろしく /西木正明 文芸春秋<> 文庫版だと上下巻で出ているようです。この本は近衛文麿長男で陸軍に召集され戦後シベリアに抑留、かの地で亡くなった近衛文隆の波乱の生涯を追った小説です。……読み終わって思ったのは、「ボチさん(文隆のこと)、まだまだやること沢山あったんじゃないかなぁ…」ということ。ほんとにあれだけ奔放で華やかな海外生活をおくっていても、ボチさんが亡くなったとき、「え?もう、死んじゃうの?」って感じでした。あまりにも元気いっぱいで可能性が沢山ある人だったので、亡くなって残された正子さんが遺骨に会えたときに、私もやっとそこでもやもやしてたものがぶわっときました。一読者なだけなのになんだか亡くなったことが信じられない、という周りの人と同じ感情になってしまいました。
 ボチさんのことは何年か前に近衛家の現在の御曹司(すいません名前失念…)クンがボチさんの足跡を追うという番組でシベリアの収容所、そしてお墓にまで行ったのを見て知っていたのですが詳しい人生までは知らなかったので感慨深かったです。
 さて表題の夢顔さんですが、私最初からこのタイトルを、そういう音で読んでいたので途中、その人物が自分をそういうシーンで「あら」と思ってしまいました。途中でもしかしたら「夢を見ているような」安らかな顔で逝ったあの人のことかも、とも思いましたけど、予想通りでした。タイトルのあれよりはボチさんのアメリカ、そして上海時代のことが強く印象に残っています。いい女ばっかりなことで!(笑)
 近衛家は五摂家筆頭の公家ですが、意外と根性の一家であることは発見でした。<><>RvPDzggUZyoC2<>1104598592<><>220.108.45.81<>i220-108-45-81.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 110<>4<>瀬上<><>粗にして野だが卑ではない 石田禮助の生涯/城山三郎 文春文庫<>78歳で国鉄総裁、だれもが嫌がる国会答弁には意気盛んで乗り込み率直な物言いとカリスマ性で人気を博す、経済人の大物・石田禮助の生涯。城山三郎はあまり目立たない人をとりあげて確かな裏打ちをとって感動的に著すのが本当にうまいです。私は彼の書く男のロマンにいつも夢中です(笑)
このタイトルは石田が初めて国会に登壇したとき言った言葉。「粗にして野だが卑ではないつもり」彼の人生を貫いている一言で、圧巻です。こんな生き方をした日本人があの頃はまだごろごろいたと思うと日本も捨てた国じゃないと思えます。強くて頑固でこうと思ったらすぐに飛び出して、こういう人には自然と下に人が集まってくるんですよね。でも必ず「パブリックサービス」を考えていたとこがすごいです。国鉄総裁の仕事も給料を受け取らずにやってるんです。「若い頃から金儲けばかりしてきたから、パブリックサービス(国鉄)をできることは神さまがくれた天国へのパスポートなんだ」という観点にはもう感激しました。企業人であると共に社会の中の人間倫理を忘れないで持っているところがまた尊敬するところ。
城山ロマンは美化しすぎる、という批評もありますが、いいんです、実際彼らはロマンを持ってそのまま生きてた人なんだから。……この本を読んで同著者『もう、君にはたのまない』の石坂泰三が気になっているのは言うまでもありません(笑)ライバルもいいよね…。<><>Sy2pwDmynzUS6<>1103984791<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 109<>5<>瀬上<><>忘れられた日本人 /宮本常一 岩波文庫<>民俗学の大家、宮本常一の代表作です。著者が村を実際訪ね歩いてその土地の人々の話をききます。戦後まもない昭和20〜30年代の頃の聞き書きですが、語り手たちが語る江戸後期から昭和初期あたりまでの人々の生活を生々しく知ることができます。
読んだあと、在りし日の日本人の姿に「はーーーっ」と息を吐くしかありませんでした。別にとりたてすさまじいインパクトがあるわではないのに、昔の人々はこうした生活を行っていたというだけなのに、こうも圧倒されてしまうのはそれだけ今の生活に欠けているものがあって、それだけそこへの回帰の願望が誰しもあるからじゃないのかな、とか考えてしまいました。日本の中心に立ってきた人たちのことを一通り学んだ後は、私たちにもっとも近い普通の人々のことを考えることも必要ですよね。よく話題にのぼるのは「土佐源氏」のことですけど(確かにあれはある意味最高にロマンティックだ)私の心に残ったのは「世間師」。なんて魅力的な人間なんだろう、って思います。グローバル化した今は「偽世間師」が横行してますけど。<><>GtXQtaBudfCp.<>1103983810<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 108<>5<>瀬上<><>面白すぎる日記たち―逆説的日本語読本 /鴨下信一 文春新書<>日本人ほど日記をつけるのが好きな種族はいないそうで。で、人の日記ってほんと読むの面白いですよね。近代史好きな人はもうその道の楽しさはどっぷりだと思いますけども(笑)この本はその日記っておもしろいっていうのをいろんな引用を用いて読み比べとか時事にあわせてとか全くお気楽な読み方で楽しもうという本です。おもしろいですよ。天候へのこだわり、とかそういうところからもその人のくせが出てきておもしろいです。
…でも、人の日記はもちろん誰にも言えないことがかいてあるわけで。特に文学者なんて人間はかなりな感受性というか敏感なわけで。蘆花と啄木の日記は私には刺激が強すぎました…なんかイメージ変わるよね。(お子ちゃまぶってみる)私は絶対徳富兄弟は兄派ですよ(笑)木戸日記と重光手記の同じ体験をしたものの表記の違いとか、ほんと日記を読むことのおもしろさを、口で「〜だから、おもしろい」と言ってくれてる本なので、軽い気持ちで一度読んでみると楽しいかもです。<><>OpI2Un8L90Se.<>1103982932<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 107<>4<>瀬上<><>皇族 /広岡裕児 中公文庫<>戦前、留学中のフランスで自動車事故を起こし亡くなった北白川宮の話を軸に、あの時代を生きた皇族たちの様子を語る本です。中心は北白川宮三代と東久邇宮。それに明治維新前の皇族のことや分家のこと、天皇皇室とのかかわりなど興味深い話が軽いタッチでよめます。
このフランス留学組の宮さまたちはとてもリベラルな方が多くて特に東久邇宮なんかかなりしたい放題。皇族なのに、皇族なのに…てツッコミをせずにはいられませんでした(笑)
複雑な皇族系図やエピソードが解説されているのでわかりやすいと思います。それでも私は現在も続いてる皇室と、かろうじて久邇宮系列の宮さまたちぐらしかわかりません。
でも皇居の公園に銅像のたってる北白川宮のことや、ぶっとび宮さまこと東久邇宮のことがよくわかって楽しかったです。<><>Mvq3MziRR68WE<>1102009146<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 106<>3<>瀬上<><>加藤寛治日記 / 加藤寛治著 伊藤隆他編 みすず書房<>続現代史史料の中に収録。たんたんとその日のことを一行日記帳に書いてるんですが、書き方がおもしろかったり。大正〜昭和初期(なくなる前日まで・涙)です。なんかだれだれのお葬式があったり結婚式があったりですごく忙しそう(笑)
ワシントン会議では加藤友三郎全権のことを「血色very bad」とかかいたり、安保しゃんとは「安保よりメロンもらう」とか書いてあったり、「初孫が可愛くてしょうがない」とか書いてあったり、もだえまくりました。ひとつひとつ事務的な事柄多い中に素敵な記述があったりしてたまりません。っていうか奥さんの千代子さんと一緒にでかけるのが多くてめちゃ奥さんラブ。さらに末っ子の五郎がどーも不良化の傾向で怒ってばっかりなんですが、それに悩んだり。幼いころから大変な家庭事情だった寛治が、幸せな家族を持ってて、それこそ自分の兄弟とも頻繁につきあってるのが見ててなんだか「よかったねー」って感じでした。
肝心のロンドン会議や統帥権干犯の記述はそんなに多くないです。やっぱり周りがいうとおりこの人、周りに操られてるだけなんだよねー…。オガサのしつこさがみてとれるのも笑えます。<><>Eur2EZM0feL1.<>1101529537<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 105<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>大隈重信と第一次世界大戦 / 豊田穣 講談社<>明治・大正の宰相シリーズ。豊田穣の筆は相変わらずよみやくすてよいです。大戦景気と成金、から一気に米騒動までいってしまう教科書と違ってその間のことを詳しく書いてくれてるのでとても勉強になります。というか大隈の偉大さと一次大戦の詳しい経過がよくわかってすごくためになりました。あと第35議会のおもしろいこと!政友会VS大隈内閣のやりとり、解散後の第12回総選挙(よく神田の写真が使われてるあれ)がこーんなに燃える展開だったなんて!大隈すごいよ!シーメンス事件や大浦事件の詳しい経過ものってて、人物の写真も豊富でおいしい一冊でした。やっぱりこのシリーズは何度よんでもおもしろいです。書いてるのがいつも読みやすい豊田氏と戸川氏ですからねー。<><>TejPwyrg3qJPk<>1101528918<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 104<>7<>瀬上<><>少年時代 /1990年<>第2次世界大戦の状況が悪化の一途をたどる昭和19年に、東京から富山に疎開してきた小学5年の風間進二と、ガキ大将の武の友情とかっとうを描いた感動作。柏原兵三の自伝的小説『長い道』を、藤子不二雄Aが『少年時代』として漫画化したものを、山田太一が脚本を務め、篠田正浩監督が映画化。井上陽水の同名主題歌もヒットし、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。(NHKBSシネマオンラインより)

進二が激かわいいです。スネもせず素直なままに葛藤して悩んで行動して、強い子です。んで武がやばいんです。進二と二人のときはすごく優しいのに、ガキ大将としてみんなといるときは進二をいじめるんですよ。そのうえ進二独占欲が非常に強い。弟の面倒を見て家の作業を手伝い成績優秀なくせにやっぱり子供っぽい、かと思いきや、須藤のクーデターでクラス内勢力を失って一人ぼっちになってからも淡々と「俺はかわいそうなんかじゃない」と…!!須藤のメガネインテリはおとなしそうでいて怒らせたら怖い、とうキャラも笑えたし(しかも進二狙いだよこの子も)。戦時下の田舎の少年たちの生き生きとした暮らしを見事に、でもへんにきらきらさせないでストイックなままに描いたところがとてもよかったです。ラストの井上陽水の曲が流れてくるところは感動。あのセピア色の写真はやばいです…。戦時中の映像もたまに見れたり。「軍歌しか知らんのじゃ、軍歌でよか!」と見送りの歌もよかった…(涙)
※腐女子フィルターで見るともっとおもしろいかと(殴)<><>JcZIUIy9dqxlk<>1101528109<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 103<>7<>瀬上<><>戒厳令 / 1973年 (白黒)<>吉田喜重監督が2・26事件の陰の指導者と言われる思想家・北一輝の人間像に迫ろうとした重厚な人間ドラマ。彼の著作「日本改造法案大綱」は、当時の日本の政治的矛盾に疑問をもつ多くの若者に影響を与え、その影響の大きさに北一輝の胸中は複雑だった。そして昭和11年2月26日、青年将校たちが事件を起こした翌日、ついに戒厳令が施行された…。(NHKBSシネマオンラインより)

三國連太郎の北がすっごい濃厚な存在感。それと無名の兵士A,北の妻、ものすごい精神世界が展開されます。「戒厳令とは自虐的だ」と憲兵が分析するのも然り。「世の中を危険でいっぱいにする、どうせならわかりやすい危険のほうがいい、しかし北はわかりにくい危険でいっぱいにする気だ」の考え方なんて思ったこともなかったです。青年将校たちの上に君臨する大物かと思いきや、奥さんに「あなたは私にあなたに似た子供が生まれるのが怖いのよ」とやられちゃってます。もー音楽も映像も独特の雰囲気があってよかったです。処刑のときの言葉、天皇陛下万歳といわなくていいのか、との問いに「私は最後は嘘をつかないようにしています」っていうのも印象的で…(←史実)飲み込まれてしまいました。ところで庭で撃たれたあれはスズカンだったのか…?
<><>NnZLiwiL.d9Kk<>1101527410<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 102<>3<>瀬上<><>海軍大将吉松茂太郎伝 /中川繁丑 双文館<>海兵7期、海軍大将、数々の司令官、鎮守府長官を歴任して活躍した吉松茂太郎氏の伝記です。編年体みたいな事項の記録が多くて淡々と一生がつづられてます。読みやすかったです。電車の中であっという間に読んでしまいました。
吉松さん、本当に寡黙な人で地味ーにしてるけど、たまに「お」というような場面があって、突っ込みたい手が、でもやっぱりつっこむまでのインパクトまで足りなくて、ぶるぶるふるわせながら行き場を無くしてしまうような感情にときたま襲われました(笑)とにかく彼は静かです。アクションも少ない。「しゃべってーーーー!!」と何度読みながら思ったことか(笑)超無口ですが、若い頃は酒と煙草命で特に酒を飲むと豹変して乱暴になるところはかわいかったですv全体的におもしろい話は少なめですが、最後の遺稿集に『海防獣談』という勲章をべたべたつけた動物たちが海防について熱く大真面目に難しく論じ合う「小説」を書いてたのを見つけてぶっとびました(笑)しっかりPNで掲載…やっぱり海軍さんはどっか変(笑)でも今まで伝記読んできた人の中で一番普通でした(爆)<><>HzSwUHnNP.M3A<>1100622180<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 101<>1<>瀬上<><>人斬り半次郎 賊将編 /池波正太郎 新潮文庫<>人斬り半次郎 幕末編の続編です。ついに維新がなって明治政府ができ半次郎も陸軍少将になります。それから征韓論をめぐって西郷が下野、そして西南戦争へ…と半次郎あらため桐野の人生も幕を閉じます。なんつーか国をまとめるってのは大変だなーとつくづく思いました。
でも維新がなっても賊軍となっても何ひとつ変らない桐野はどこをとっても好ましく(すこーし調子にのってたけど!)魅力的な人物ですv幸江サァとの再会はとても嬉しかったです。法秀尼の存在感はやっぱりすさまじい…西郷の前や法秀の前の桐野のかわいいっぷりは犯罪級です。佐土原サァとの決別や友情、大久保と西郷、薩摩の魅力がいっぱいつまってます。でもやっぱり西郷の腹のうちはわかりもはん、あの男謎すぎる(笑)軽快な鹿児島弁にさくさく読みやすい展開、著者の史跡探訪も随所に見られておもしろかったです。別府晋介もとてもかっこよく見えた…。文庫の表紙、幕末編と賊将編で見ると結構せつないものがあります。いつだって鹿児島は桜島がみてもす。<><>SpEURB1X1PFtk<>1099494429<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 100<>3<>林きりん<><>軍艦十二隻の悲劇/吉田 俊雄 オリオン出版<>瀬上氏が以前書かれていたように、この著者の書く文章は常に海軍や、軍艦そのものへのあたたかい愛に満ち溢れているので、とてもやさしい気持ちで読むことができます。やさしい気持ちになるがゆえに、せつなさも倍増なのですが。
この本は軍人ではなく軍艦が主人公であり、著者が特に愛着があるのであろう十二隻それぞれの生涯について、そして十二隻それぞれへの著者の思いが込められていて、そのあたたかさに、海軍軍人が自分の生きる場所である軍艦をどれほど愛していたかがかんじられて最初から最後まで胸が苦しくなるほどせつなくてあったかい本です。大和はじめいくつかのエピソードが削られてはいますが「悲劇の軍艦」として、光人社NF文庫から同じ本が出ています。

余談ですが、吉田氏の、戦艦大和を「旧き時代のスーパーマン」と表現したそのセンスやところどころにあらわれる詩的でうつくしいことばの数々(「私は思う、その際大和が発した地軸もゆるがすような轟音は、まさしく日本海軍の終焉をつげる、凄絶なる鐘の音であったのだ、と。」この表現には泣きました)にはときおり圧倒されるものがあります。<><>AdxMOurnojU8E<>1098887151<><>210.194.76.2<>210-194-76-2.rev.home.ne.jp<> 99<>3<>林きりん<><>ミッドウェー戦記―さきもりの歌/亀井 宏 光人社NF文庫<>非常に分厚い本なので、海軍、とりわけ第一航空艦隊の艦艇、軍人たちへの愛がなければ読みきることはなかなか難しいかもしれませんが、しかし興味を持っている人間にとっては非常に面白く、かつ綿密に、かの壮大なミッドウェー海戦をえがききった本です。
当時の作戦に関係した生存者の声を軸にして構成されているので、ときどきせつないほどに生々しい戦争の姿が顔を出します。特に、赤城の沈没の瞬間の崩落音に関して、護衛駆逐艦艦長のことば、「私の耳にはそれが、たんに物体がたてる音響のようにはきこえなかった。なにか生きているものの悲鳴のように思えた」。これが、兵器に愛を持って目を向けられる人間にとっては苦しいほどせつない。
あらゆるエピソードを、ひとつの視点からでなく、可能な限り多角的に捉えようという試みが感じられるので、ミッドウェー海戦についての入門書としてもおすすめできる一冊です。<><>NgKdEKiITc6y2<>1098886077<><>210.194.76.2<>210-194-76-2.rev.home.ne.jp<> 98<>1<>瀬上<><>人斬り半次郎 幕末編 /池波正太郎 新潮文庫<>半次郎がかわいくてかわいくてしょうがないです。めっちゃ強くてさわやかお馬鹿まっすぐ努力家少年。読んでても人斬りなんて全然似合ってないです(だからタイトルにしてんだろうけど)親や特定の親密な人にだけする返事が「はァい」っていう甘えた声っていうだけで、やばいです。半次郎がこの返事をするたびに脳天が沸きます(笑)すっごいやることなすことかわいいんですよー!ツボでした。薩摩の芋侍と言われた半次郎が努力と人間力で幕末薩摩の中心となっていく様と、相変わらず女や色恋に弱いさまと、人間中村半次郎がやばやばです。親友佐土原君もいい人だし、登場する女性も魅力的。半次郎はもちろんですが、実は中川宮にどきどきしました(笑)なにあの行動力の宮さん!ただの宮じゃないよー!陰謀も作戦も実力行使もなんでもござれ。ああいう能力のある皇子さま、好きですv<><>HbpoXgvFKSr3k<>1098623453<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 97<>3<>瀬上<><>米内光政 /阿川弘之  中公文庫<>米内さんは不思議な魅力をお持ちです。もちろん色男ではあるんですが、それ以外に言動とか性格からにじみでる味がなんとも言えません。一見「金魚大臣」のように見せておきながら中身は一本太いしっかりした筋が通っている。それだけじゃまるでパーフェクトにかっこいいお人なんですが、弱さもあわせ持っている。ここが弱い、とはっきり言えるところはないんですが、本を読み終わった後になぜかそう思いました。一番感動したのは終戦前は体調も悪いし、大臣をやめたい、と何度かもらすんですがそのたびにふんばり、いざ終戦になったら陛下を守るために命をかけてでも大臣に残りたい、というところ。すごいぶわっときました。お疲れ様、と言いたいです。
…でも米内さんの本なのに八代さんの奥さんと井上成美ちゃんが印象に残るのはなぜでしょう(笑)
あとこういう本を読んで思うのは、あの時代の本当に頭のいい、人間もすばらしい人たちが、国家体制に疑問を持つこともありながらも、みんな天皇のことを大事に大事に思っていること。天皇体制の不備なんて明治のころから政治をやるような人たちはとっくに気づいてるのにそれでも天皇をおしい抱いて日本があるんだ、と思っていること。論理的矛盾を抱えながらそれがあるのが「わが国」というアイデンティティを持って生きてる昔の日本の姿を見せ付けられた気がします。<><>Ko8wLZxmA78Qo<>1098168705<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 96<>5<>瀬上<><>大杉栄自叙伝 /大杉栄 中公文庫<>のっけからノックアウト。「僕は精神が好きだ」の2Pだけでこの男にひきこまれてしまいました。すごい、すごすぎる栄ちゃん。それからとうとうと続く自叙伝ですが、彼は淡々と書いてるだけなのにどうしてこんなにも引き込まれてしまうんでしょうか。彼の家族ってものすごく痛々しいのにどうしてあんなにあの家族のあり方に読んでるこっちが充足感を感じてしまうのでしょうか。すごすぎる栄マジック。
光源氏にも同じようなこと思ったんですけど、確かに道徳上から見れば女の敵ですよこの人(笑)だけど、実際身近にこの男がいたら私おぼれる自信があります(←危ない・笑)近代史キャラとしてうわー萌ー!ではないんですが、本当に近い存在だったら、なんでだろう、母性本能をくすぐる、というか離れて欲しくないって思いますよこいつは!
男も惚れる行動力・意志力なくせにふと中を開けてみたらぼろぼろだったみたいなとこもあるし…でも一番わかりやすいのは彼の母親の、『「ほんとにこの子は馬鹿なんですよ。箒を持って来いと言うと、いつも打たれるってわかっていながら持ってくるんですもの。そして早く逃げればいいのに、その箒をふりあげでもぼんやりして突っ立っているんでしょう。なお癪にさわって打たないわけにはゆかないじゃありませんか」母は僕の頭をなでながら、仲良しの奥さんに言った』…きっとこういう気持ちだと思う……(イタタ)<><>Lp6vKiN3BijF.<>1097939823<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 95<>7<>瀬上<><>海の夕映え 最後の海軍大将井上成美 /1992年 日本テレビ系<>終戦記念成美ちゃんドラマです。成美ちゃんが中井貴一!!ぴったり、ぴったし!かっこよかったです〜!奥さんの喜久代さんとの切ないシーンがひたひたと胸を打ちます…。娘の静子ちゃんもすごいかわいかったし!不器用な生き様が伝わって参りました…。村井国男の米内さんも最初うーん?と思ったんですが、左斜め48度ぐらいからみた顔のラインが似てるんですよ米内さんに!(爆)それを発見したときはどうしようかと思いました…。あ、でもせっかく教え子たちがいっぱいくるシーンあったんだから校長時代も少しやってほしかったなぁ。でもでもかっこよかったです。喜久代さんとのあの約束、素敵な言葉だなぁと思って感激でした!
でもひとつツッコミたいのはホリー(堀悌吉)余計なことしすぎですよ!(笑)<><>IbjzFnNc5u0GU<>1097898981<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 94<>7<>瀬上<><>海は甦る /1977年 TBS系<>山本権兵衛・とき夫妻を主役に権兵衛の結婚から日比谷焼き討ち事件までを描いたドラマ。どうやらこれで1977年度テレビ大賞・優秀番組賞、映画テレビプロデューサー協会特別賞受賞を受賞したという大作です。
よかったです。大抵の日露ものっていうと名場面だけ集めてぶつぎれ〜っていうのが多いと思うのですが話がちゃんとスムーズにつながってて違和感なく見れました。当時の映像も入ってたし解説もわかりやすかった。ロシア編なんてサービス満点。
参考に「ロシアにおける〜」が使われているので途中かなり広瀬が主役っぽくなるんですが、アリアズナとのらぶらぶっぷりは広瀬が加藤剛氏でごつさを極めているだけに笑いが…。でも加藤寛治がお笑いキャラの位置を占めているのでなんとも言えません…出番多いからいいけど!(←寛治スキー)
権兵衛は仲代達矢でめちゃかっこいいです。日露を戦争部分だけでなくときさんの人生を通して大衆の部分もきちんと表現したところがすごい効果的で良かったと思います。日比谷焼き討ち事件は切なかったなぁ…。
日露海軍の有名どころはぼこぼこ出演してますのでその意味でもおいしいですよ。特に権兵衛にさとされる日高さんと上村さんはかわいい(笑)もち権兵衛自身も裁縫やってて指さしちゃったりしてめちゃかわです!<><>VfqsydBE/w6uQ<>1097897758<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 93<>9<>瀬上<><>川の深さは /福井晴敏 講談社<>福井氏の少年とおっさんシリーズですが、これは他のシリーズでいつも影に徹して黒のベールで包まれているはずの市ヶ谷本庁で大暴れっていうのが気分爽快でした!福井作品も4度目でしたから(読む順番ばらばら)すごく気をつけて読んだつもりだったんですが、最後やっぱりやられました。騙されてました(笑)このタイトル、すごく好きです。「川の深さは」、ちなみにやってみたら私は「腰まで」だったんです。これじゃあ桃山たちと一緒に戦うには不十分か…でも葵のために戦う保は今までの同じ戦う少年たちとまたちょっと違った味があってよかったです。それだけラストは……。
でも何度同じパターンでも、くされてた中年おっさんがいきいきと息を吹き返す福井作品はやっぱりいいです。<><>Yj5FLcIJiC.oY<>1097897029<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 92<>2<>瀬上<><>男子の本懐 /城山三郎  新潮文庫<>金解禁を実施し、後二人とも凶弾に倒れることになる浜口雄幸と井上準之助の小説。二人の人生を交互に描きながら、二人が出会ってひとつの目標にむかって邁進していく姿は本当にかっこよいです。とくに井上の雄幸への惚れこみようはすごいもので、あっさりしてるけどよっぽど信頼してなきゃあーいう行動はできないなー、と感嘆してしまいました。
雄幸も苦労人でがんばるんですが、家庭でのエピソードは両人ともおいしいものばかり。準之助の奥さんラブラブっぷりはもう見てるこっちまで幸せになってしまいます。この本を読むと井上を「好き」になります。それだけに暗殺されてしまうシーンは胸が本当に痛くなりました…。
それにしても男子の本懐、って雄幸、なかなかロマンチストですよねv自分の一生をかけられるような大事業って憧れます。結果的に金解禁は後世からみれば失敗になってしまい、犬養内閣で金輸出再禁止になるのですが、現代でもそんなに批難という批難が出ないのはその意義をきちんと皆がわかっているからなのかなーと気がしてます。かっこいい男たちです。<><>VvlSkOgYAWm2s<>1097244623<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 91<>2<>瀬上<><>落日燃ゆ /城山三郎 新潮文庫<>最初の10Pですでに涙腺破壊。
東京裁判でただ一人、文官のA級戦犯として処刑された広田弘毅の物語。本当に読むまで広田さんのことに関して無知であったことを恥ずかしく思いました…。誠実でまじめな人柄、思いやりあふれる人格、平和を愛する広田さんがなんであのような判決を受けなくてはならなかったのか。「生まれてくる時代が50年早かった」とは本当にそのとおりな気がします。でも今の時代も広田さんを受け入れるのに胸をはれる時代かなーと思ってしまったり…(悩)
まあそれはいいとして、彼のエピソードはどれも胸を打たれるものばかり。とくに奥さんとのエピは前半の幸せが後半になるにつれて切なすぎて切なすぎてもうどうしようもありませんでした…。この本のおかげで広田&吉田の微妙な関係もちょっとツボだったりします。<><>Xrj4S3VrSIeoM<>1097244199<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 90<>2<>瀬上<><>斬人斬馬剣 -古島一雄の青春- /古島直記 中公文庫<>古島一雄の生い立ちから日本新聞記者として筆をふるいばっさばっさと触れるものを斬ったという青春時代の本。古島、ちょーーーーかっこいいー。っつーか激好みでした。やんちゃで暴れん坊で手がつけられなくて、でも杉浦先生にはおとなしくしゅん、としてるとことかかわいいし、子規を誘って大人の遊びに連れ出したりするところなんかもー悪ガキ全開で「男の子」属性満開(大ヒット)。「夜更かしは得意だ」とか言ってみたり、酒は最初あんまり飲めなかったりとか、政治家に疑問を感じてえらそうな筆をふるかと思えば杉浦邸前の庭で子供たちと蝉取りしたり…かーーーっ!(落ち着きなさい)
このかっこよさはやばいと思います。<><>QepyHXS8mWZsA<>1097243628<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 89<>2<>瀬上<><>古風庵回顧録 /若槻礼次郎  読売新聞社<>文庫版は「明治・大正・昭和政界秘史」とかぎょうぎょうしいタイトルがついてますが、若槻の思うがままに述べた回顧録だと思ったほうが楽しいほど、彼のやる気の無さ(失礼)じゃなくてマイペースさが伝わってきます。小見出しのつけ方とか絶対おかしくて目次みるだけで噴出せます。頭いいのに!!(←伝説の東大試験平均98点男)でもその政権に執着しないっぷりが素敵でこの本のおかげで若槻に惚れてしまいました。ハードカバーには各界人からのコメントが乗っかってて、誰しも「若槻さんは無理をしない人だった」と言っているのが笑えるのでお勧めですよー!
若槻の高明や雄幸に対する友情というか大切な感情、桂に対する愛情(断言)など穏やかに見え隠れするのも私がこの本大好きな理由のひとつです。そして結構研究者の間ではこの回顧録の評価が高くて、客観的で正確な記述、と言われてるのはさすが若槻だなーと思いました。
<><>AkAKSXobZuuPU<>1097243159<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 88<>2<>瀬上<><>細川日記 /細川護貞  中央公論社<>細川の殿さまにして近衛や政界とのつながりを多く持ち終戦に活躍した細川護貞(元首相細川護煕父)の太平洋戦争中盤からの日記。高松宮の秘書として高木惣吉や近衛文麿に紹介されてから彼の日記が始まるのですが、打倒東條内閣や終戦、戦後処理にいたるまで政界の裏側事情がドラマティックに描かれていてスリル満点です。読んでいて本当におもしろかった!
東條内閣のこの時期、やっぱうさんくさいのは木戸だよなーとか思いっちゃいます(笑)重臣たちの地味な活躍も垣間見れて、政界かけひきの醍醐味がここにありますーふふふ。文庫版も出てます!<><>Yu8Rdu5TIw8Iw<>1097242661<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 87<>2<>瀬上<><>昭和天皇の終戦史 /吉田裕 岩波新書<>タイトルには昭和天皇の終戦史とありますが、前半は「近衛文麿の終戦史」です。近衛の開戦してからの行動、終戦してからの行動、その考えなどがとてもよくまとめられててわかりやすかったです。吉田茂に「君は戦犯になりそうだから気をつけたまえ」と言っていたら自分がなってしまった近衛さん。自殺したときの無念さがよく伝わってきました…。
後半は東京裁判と昭和天皇が中心です。「昭和天皇独白録」という重大な史料があるのですがこれは昭和天皇に戦争責任を免れさせるために作られた、というのをもとに側近寺崎英成や松平康の動き、高松宮やGHQといった面々を見ていくあたりはとてもわくわくです。
新書の割に読みやすくてわかりやすいとってもおもしろい本です。<><>Pt3THW7vFlD0A<>1097242312<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 86<>1<>瀬上<><>白虎隊 /中村彰彦  講談社新書<>直木賞作家が史実を丹念に追った白虎隊の真実を書いています。白虎隊といえば「飯盛山で残った19人全員自刃」てなイメージがついていますが、実は憤然に戦って戦死した者、生きて明治の世に活躍した者、たくさんいるんです。会津戦争そのものをもう一度史的に解説することによって白虎隊の本当の姿を浮き彫りにしたい、という作者。とっても読みやすくわかりやすくなっています。
っていうかあまりの会津戦争の壮絶さにぐうの音もでないほど圧巻させられました。泣きたくなりました。白虎隊のことを知りたいならとてもいい入門書であると思います。<><>EnD18.kzXgu4k<>1097241922<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 85<>8<>瀬上<><>バッテリー /あさのあつこ<>文庫版の帯に「これは本当に児童文学だろうか」とありますがいろんな意味で「ほんとだよー!」と頷いてしまいます(爆)すさまじすぎます…。主人公のピッチャー巧を中心に野球少年たちの葛藤を描くんですが、こう、なんですか、心の動きがすごすぎて、あまつさえ、こうバッテリーという関係を中心に展開していくわけで、なんだか男同士の友情を越えている…よね?越えてますよ!はい。
中学生にしてあの色気むんむん(公式あだ名が「姫さん」ですよ)すごい巧がキャッチャーの豪をふりまわしていると思いきや、いつのまにかふりまわされているのは巧のほうだったりして…!また彼らをとりまく野球メンバーもそれぞれに相当やばい関係を築いています(爆)
読み出すと止まらない魔性の本です。完結しました。すごかった。さすがです。<><>RqGPpTLDU5hGc<>1097241609<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 84<>9<>瀬上<><>夏の庭 The friends /湯本香樹実 福武書店<>児童文学の泣ける作品として有名なこの本、スタンドバイミーのごとく死体を求めてあるおじいさんを見張ることになった小学6年生の3人組の物語。わかってても泣けてしまいました。
いろんなものを抱えているのに素直に全力でぶつかっていき、おじいさんや出会った人々からいろんなことを学んでいく男の子たちの姿がとてもまぶしくて素敵なひと夏のお話になっています。こう書くとよくある優等文学みたいですが、この男の子たち、結構ひとくせありますよ…!特に河辺はすごいキャラだと思います。<><>FgKeyxAfmI.xA<>1097241339<><>219.165.179.19<>i219-165-179-19.s02.a008.ap.plala.or.jp<> 82<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>星亨とその時代 1・2 /野沢雉一 東洋文庫438 平凡社<>星の生い立ちから49歳(暗殺の3年前)までを『星先生伝記史料』をもとにまとめた本。ゼミのテキストだったので読みましたがかなり読みにくい(笑)でも談話中心なのでいざ読んで見るとなかなかおもしろかったです。神鞭が星と仲良すぎです。友情がすごいです。二人で口喧嘩を激しくやって警官が何事かととんできて苦笑したとか、星が大仏ぶっこわしたのでカンカンに怒った和尚に神鞭が「まーおっさん、後生だよ」(ほとんど本文ママ)といって丸めこんだとか、星が新潟の獄に入ったときに大蔵省勤務だった神鞭が上司の松方に「新潟勤務にして欲しい」と言ったり!松方「それはお前の本心かね」神鞭「ああ」って……愛でしょ!?これは!!(笑)この二人の関係ってなんなのよ!?(激ツボ)
…とまあ、難解の中にちらちらとサービス話を入れてくれてる本です(笑)基本的に文語なので難しいですが。<><>Yp97QHxL6i2ts<>1088575983<><>220.108.178.191<>r178191.ap.plala.or.jp<> 81<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>土浦海軍航空隊めぐり /志村つね平 筑摩鉄平 東雲堂<>昭和18年発行、序文は海軍小佐。海軍省検閲済の文字。子供向け土浦海軍航空隊(土空)紹介本ですが、やっぱり時期が時期だけに、すごいです。飛行気乗りに憧れる少年がおじさんと一緒に土空を見学するお話。なんと作中の形容詞が、「ルーズベルトの首をとったような顔をしながら」(配膳当番が味噌汁缶を運ぶ場面)っていうのがありました。でも内容は思ったよりそこまで突飛なことを言ってるでもなく、それなり(笑)土空勧誘本ですからね、あくまでも。描かれているイラストが結構ポップで(ポパイに似てる!)驚きました。装丁もおっしゃれー!(表紙の内側が月月火水木金金を使ったセンスいいデザインなんですよ)めくって1枚目はカラーイラスト中表紙です!でもこういう本って没収されないで残っているのが結構めずらしいはず。
海軍体操や制服着る順序、吊床たたみ方、手旗信号までかわいいイラストで載っていて、すごいうはうはです。何より地元の昔のイラストが載っているのが嬉しいなぁ…。<><>EtwR8eJCexD/g<>1088575181<><>220.108.178.191<>r178191.ap.plala.or.jp<> 80<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>蒼茫の海 /豊田穣 ブレジテント社<>副題は「軍縮の父 提督加藤友三郎の生涯」。なかなか細かい内容の本で、でも豊田節なので読みやすく資料がふんだんに盛り込まれてておとくな本です。全集にも入ってます。
友ちゃん、おとなしカッコよい!!そしてやっぱり島村さんのことにページがかなりさかれてるのがすごい(笑)
結構友ちゃんは完璧なイメージがあったんですが、鈴貫にやりこまれてる場面が…!(萌)紳士で細くておとなしいイメージのある友ちゃんが「俺」と言う時点で私には相当なツボなんですけどね。
でも友ちゃんと言えばやっぱりワシントン会議。最高ですね!「小加藤と大加藤」ですか。そしてやっぱり出てくる中加藤・高。(爆笑)望月小太郎が会議にスパイ(?)しにいくのも驚きました!そして原との握手…さりげない一行の描写にじーんときました。ああ、でも東京日日の「残燭内閣物語」ちょっと読んでみたい。
<><>QwMnbhJfqHzWM<>1088573995<><>220.108.178.191<>r178191.ap.plala.or.jp<> 79<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>広瀬家の人びと /高城知子 新潮社<>図書館書庫で全く偶然の出会いをした本です。日文系の棚を偶然調べていたら、発見。まさか広瀬でもあの広瀬ではないだろうーと思っていたら、一応あの広瀬でした。広瀬がかわいがっていた姪の馨子ちゃんの一族のお話。つまり武夫の兄・勝比古のお孫さんが書いた馨子とその夫のお話です。おもしろかったです。「ロシア〜」でおなじみの武夫の恋人「馨子ちゃん」がおばあちゃんになるんですからね!ちょっと時代の流れを感じてじーんときました。武夫に随分と世話をやいてくれた春江さんの晩年にも感銘を覚えます。でまた、馨子ちゃんもあらびっくりな風に育っていて、武夫さん関連で彼女らを知っていると、一層楽しめます。馨子のだんな、広瀬末人(苗字同じ人を婿にとったそうで・中将)さんもかなり素敵な人です。著者は馨子の娘、知子さん。この方自身もすごい素敵!すごい共感できて、かわいい方です。
広瀬家を家の中からかなり冷静に見つめて描いた本で短いですが、広瀬好きにはおすすめです。私は馨子さんの結婚式に、加藤高明と八代先輩が一緒に出席しているところに悶えましたが!(笑)
<><>OlDyBTOEzd1r.<>1088573092<><>220.108.178.191<>r178191.ap.plala.or.jp<> 78<>1<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>君はトミーポルカを聴いたか小栗上野介と立石斧次郎の「幕末」 / 赤塚行雄  風媒社<>お奨めいただいて読んでみました、咸臨丸で条約批准交換に米に渡った使節の中でも活躍した二人に焦点を当てた本。なんかすごくジーンときました。あんだけ日本のために働いておきながら殺されてしまった小栗上野介と、米でトミー・ポルカという曲まで作られ大ヒットしたトミーこと立石斧次郎の幕末。派手な維新の影にこう言った人たちがいたことをもう一度じっくり考えてみるべきだなーと思いました。巻末にはトミーポルカ楽譜も掲載v明るくてよい曲です。やっぱりお酒飲んでるトミーの写真は良いvv<><>UpMrFObG53lwY<>1087699096<><>220.108.178.191<>r178191.ap.plala.or.jp<> 77<>9<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>終戦のローレライ /福井晴敏 講談社<>泣きましたよ。本当に福井さんはさ〜!!(読後すぐにこれ書いてます)助けてやってくれよぉ!!(絶叫)いや、ハッピーエンドではあるんだけど、けど、助かるはずはないとわかってはいるんだけど!12もイージスもローレライも、艦長(とかリーダー)に「お前は行け」って言われるときがすっごくつらいんですよ…(泣)えーっ!?って感じで主人公と同調していしまいます。今回もそのパターンで…ちくしょう。
ドイツの謎の兵器ローレライをめぐる終戦間際の潜水艦のお話です。私のお気に入りはフリッツと高須と田口。でも今回はえらく黒幕(12系)が弱っちかったなぁ(笑)<><>ZeD57/gDUz65A<>1086954681<><>220.108.178.191<>r178191.ap.plala.or.jp<> 76<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>加藤寛治大将 /邦枝完二  鶴書房<>昭和19年、1円96銭で発行された文字の大きい加藤寛治伝記。児童向けです。表紙にはレトロなかわいい寛治大将の肖像(ほっぺた赤い)が載ってます。
加藤の小学生時代から連合艦隊司令長官までの内容。すっごかっこいい、いい男です寛治、ちょっと惚れました。家族思いでどんな苦しみにも絶対耐える。麻酔なしで開胸手術に耐えるんですよー!お母さんにも内緒で。治ってから謝るって…うう健気。でも何よりびっくりしたのはいきなり親友として出てくる安保清種大将。なんなんですか、その二人して妙にラブリーな子供時代は!!お父さんのいない寛治に安保しゃんのお父さん(兵学校長)が優しく語るシーンとかもう感動しちゃうよ。この本はアボカンジーのバイブルです。すごいです。
語り口は若干子供向けですが、きちんと描いてると思います。友三郎全権も公平にきちんと描かれてるので満足。っていうか、やっぱりワシントンでの二人、なんかいい感じ(笑)<><>EeHsZ1M0bkENs<>1086022212<><>220.108.178.191<>r178191.ap.plala.or.jp<> 75<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>加藤高明と大正デモクラシー / 豊田穣 講談社<>明治・大正の宰相シリーズの8巻。これ、昭和の宰相シリーズとあわせて全部欲しい…。あおり文句がまたすごいんです。熱いです。内容はすごくわかりやすい通史+αな感じで豊田譲なだけあって出てくる人間も魅力たっぷりにかかれています。この巻は高橋内閣〜加藤高明死去までの通史と高明特集(喜)。筆者が故郷めぐりをしていたり細かいエピソードも。すごくおいしい本です。個人的に高明VS島田選挙戦が好きです。「外交のことは俺が教えてやろう。お前達は黙って聞け!」は名台詞v
あとワシントン会議の全権団の様子がまたおいしい!加藤友と加藤寛治のやりとりが!(ぐは)「幣原が少しは愛嬌を出してニコニコしろというので、無理に能面のような細面に冷やかな微笑を浮かべるアドミラル・ポーカーフェイス」加藤友が「いよいよ寛治と対決のときがきた…」とか言ってます(笑)
他にも甘粕事件、政友会内紛などマジでおもしろいです。豊田穣、最高。<><>Sy2pwDmynzUS6<>1086021118<><>220.108.178.191<>r178191.ap.plala.or.jp<> 74<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>明治反骨中将一代記 /三浦梧楼  芙蓉書房<>奇兵隊出身、陸軍中将、元老院議員や貴族院、はたまた学習院長、枢密顧問官までやった三浦梧楼(観樹)の回顧録。キングオブマイペース、キングオブ俺様!!(笑)ワイルドでかっこいいです。何をしでかしても大したお咎めにならない愛されぶりは本人の実力とすがすがしい性格のたまものでしょう。かっこよすぎ〜vv陸軍の話も政界の話もたんまりでおいしい回顧録です。愛されてる人だぁと思うと同時にみんなを愛してる人だなぁとも思いました(しみじみv)<><>SqFmTEbouLRqU<>1085505266<><>220.108.178.191<>r178191.ap.plala.or.jp<> 73<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>第二次大隈内閣関係資料 /山本四郎編 京都女子大学研究叢刊<>これはもしかしたら学術系のところでしか見れないのかも知れない…山本四郎氏が井上馨の秘書、望月小太郎筆記メモ中心にタイトルどおりに大隈内閣の内部事情をこきおろし、じゃなくてまとめた史料集。メモや速記録が多いので生の会話が楽しいです。よくもまあここまでバラバラなメンバーで組閣してやっぱバラバラになって不統一、とこんな内閣で一次大戦をのりきったよね!!(爆)それにつけても加藤高明外相バッシングはものすごいです。それ以外でも元老達の生会話おもしろすぎです。<><>BqXv0E1JvvYxs<>1085504857<><>220.108.178.191<>r178191.ap.plala.or.jp<> 72<>0<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>なんて素敵にジャパネスク /氷室冴子・山内昌美 白泉社<>コバルトの「なんて素敵にジャパネスク」の漫画化。私にはじめて文庫をまとめ買いさせた本です。高校のとき読んでハマりました。平安時代の外にでないはずのお姫様瑠璃が快刀乱麻に活躍する様子はとっても楽しいし、純情高彬と美形鷹男と幼なじみ吉野君にもてもてなのも嬉しい(笑)なによりお話がまたよくできてて…vどたばたぶりもすんごく楽しいのですけど、シリアスな面ではとにかく泣ける!吉野の君編のラストは泣くでしょう!?そして二部の守屋編も泣けるんですよ!!源氏物語とともに平安の楽しさを教えてくれた本です。おすすめ!<><>RcdV0gcP8MlCo<>1084243130<><>219.167.88.224<>o088224.ap.plala.or.jp<> 71<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>菊と葵のものがたり /宣仁親王妃喜久子 中公文庫<>菊はもちろん天皇家、葵は徳川。18歳で25歳の高松宮に嫁いだ喜久子妃は慶喜公の孫です。このタイトルめっちゃ秀逸ですよ。中は喜久子さまと阿川氏の対談、喜久子さまと秩父宮妃と三笠宮妃の対談や、喜久子さまが語る宮様の思い出、欧州外遊の思い出などもり沢山。これが普通のざっくばらんな語り口なので読んでてめっちゃ楽しいです。喜久子さまって本当におてんばというか元気ではっちゃけていらっしゃるので、ナイスなキャラなのですよ。ユーモア満載だけどちょっとはにかみ屋でシャイな宮様とすごくお似合い、ぴったりなお方です!!いつ読んでも歯医者のくだりはほほえましいし、「臨終の記」は胸がしめつけられます…。「手をつないでねようよ」の言葉が、高松宮のふだんシャイな性格を知っていると余計にぐっときます。
普段着の宮さまたち、そしてあの時代を経験した皇族の姿を知ることができる気軽で素敵な読み物としておすすめです。ちなみにしょっぱなからNHK大河で慶喜をやった本木雅弘を喜久子さまがモックンと呼んでます(笑)<><>JeUHfJ8CNHcEw<>1084242693<><>219.167.88.224<>o088224.ap.plala.or.jp<> 70<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>元帥島村速雄傳 /中川繁丑 双文館<>島村さんの伝記ですv細かいエピソードを沢山ちりばめ、付録もついた島村ファンにはたまらん一冊。島村さん、少し天然気味なとこもあるのですが非のうちどころのないかっこよさです。女子どもに関するときは途端にかわいくなります(笑)ビバ土佐婦人会!!(←かなり気に入ったらしい)写真も沢山あるし、充実しています。さりげに安保しゃん活躍(笑)ヘルメット島村には爆笑。それで外出はまずいでしょ!島村さん!!誰もツッこんでないし!全体的に!ってことが当然のように普通に書いてあるのでおもしろすぎます。本が大層古くて背表紙がとれそうだったので、ものすんごく気を使って1頁1頁丁寧に読みました(汗)<><>KnzdXjOfWyHY.<>1084241949<><>219.167.88.224<>o088224.ap.plala.or.jp<> 69<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>島田三郎と近代日本 /井上徹英  明石書店<>副題は「孤高の自由主義者」。歴史的にマイナーかと言われている代議士・島田三郎を知ったきっかけから、彼のいろいろな面を近代日本のあゆみと照らし合わせて書いておられます。メインテーマは90年代に新たに発見された明治憲法草稿評林の批評者が天皇リコール制案(!)を出しているのですが、それが島田ではないかということを検証しています。この本すごくわかりやすくためになっておもしろいです。島田本なのに明治六年政変の記述にハマってしまいました…おもしろくて。西郷〜!
この著者が普通の民間病院のお医者さんていうのがすごいです。石橋湛山がお好きらしいのですが、趣味で島田に目をつけるなんて…!そしてこの調査量。すごいです。<><>HfDvB3gNxEMA.<>1083981713<><>219.167.88.224<>o088224.ap.plala.or.jp<> 68<>8<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>沈黙の艦隊 /かわぐちかいじ 講談社<>…なんていえばいいんだろう、この話。物語が壮大すぎて一瞬考えてしまいました(笑)えと、アメリカの原発潜水艦を奪い取り独立国家「やまと」を作った海自自衛官・海江田が世界政府樹立を目指して(と単純なものでもないんだが)世界を多いにかき回す壮大な話(かき回す、って…)。とりあえずごっつおもしろいです。海江田のカリスマをここまで漫画で表したのがとにかくすごい。そして他のキャラもみんな個性があってすごい。潜水艦シーンもかっこいいし楽しい。とりあえず「アップトリム」が頭の中から離れなくなります(笑)でもやっぱ深町と海江田、速水、山中の艦長副長コンビの信頼劇がめっちゃツボ。<><>QbUwDqAwkHmm2<>1083981174<><>219.167.88.224<>o088224.ap.plala.or.jp<> 67<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>一老政治家の回想 /古島一雄 中央公論社<>国民党、犬養毅の右腕古島一雄の終戦後に発表された回想。古島かっこいいです。なんかものすごくクールで落ち着いて、でも押し切る力のあるすごい頼りがいのある人みたいです。すごく読みやすいしなによりおもしろい。後半になるととかく犬養への愛がちらほら見え出します(笑)「気になりだした犬養の健康」って小題についてる時点で、別に内容はおかしくないけどその倒置法な言い方がなんか笑いを誘います(笑)あと犬養が「引退する」と言ったとき「俺の胸中をさっしたんだ!」と何の疑問もなく即決してる辺りが一番笑えました。古島、黙ってればクールでかっこいいのに…!(笑)
そして伝説の引退声明!この本は近代史政界に興味があるならぜひ一読をオススメしますvおもしろいです。<><>Lf3fJfgQU60jQ<>1083333238<><>219.167.88.224<>o088224.ap.plala.or.jp<> 66<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>侠将八代六郎 /小笠原長生 政教社<>八代先輩の伝記です。まず装丁が好きです!コンパクトにまとまっていて読みやすい上に表紙の肌触りが良い…(笑)本としてもすごく好みです。そしてメインの内容も楽しくて八代先輩の魅力がつまってます。侠気(おとこぎ)が溢れていますv著者との仲良しっぷりは見てて頬がにんまりしてしまいます…広瀬ピンチ!(笑)また小笠原が書くの上手なのとマイペースなので八代先輩と関係なく自分の好きなこと沢山書いてるのも笑えます。ああーもうかっこいいー先輩!!馬上で銃をぶっぱなしながら美少年を助ける先輩…(笑)中表紙の「侠雄」BY東郷 の字にしびれますv
目次が少壮編の次が「活躍編1〜3」なのも侠客な先輩らしくて笑えます。桃色の封筒エピソードもいいなぁ…vv<><>Dpem61e0a/0j6<>1083332388<><>219.167.88.224<>o088224.ap.plala.or.jp<> 65<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>高松宮同妃殿下のグランド・ハネムーン /平野久美子 中央公論新社<>世紀のハネムーン、結婚してすぐに一年以上にわたるヨーロッパ旅行(公務含む)をした高松宮と喜久子さまの侍女が持ち帰ったホテルのラベルの紹介とそれをもとに大旅行を追った本。序文は(やっぱり)阿川弘之。中身は侍女の部分をのぞけば「菊と葵の物語」とかぶります。ただカラー写真が多いので値段がはりました(泣)昔のホテルのラベルに興味がない人には前記の本で十分ですが、「お二人の仲は仲良く密よりも甘い」と語った侍女と喜久子さまの要約すれば「赤ちゃん希望、宮が軍艦に乗るまえにそういう寸法に…」で盛り上がる手紙はおいしかった…!!<><>Qp5PlM6aUhos.<>1083034519<><>219.167.88.224<>o088224.ap.plala.or.jp<> 64<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>ロシヤ戦争前夜の秋山真之 /島田謹二 朝日新聞社 <>タイトル通り、アメリカから帰ってきてからロシヤ戦争前夜までの真之おっかけ本。副題は明治期一日本人の肖像。1897〜1901の上巻と1902〜1904までの下巻セットで結構な量です。綿密な調査に基づいた視察旅行の詳細や海大での講義などを再現、資料としてものすごいことになってます。が、著者は文学者。あくまでも地の文がお話風。詩的表現が沢山あって、たまに読んでて恥ずかしくなります(笑)結婚したときの心の中の愛の狩人っぷりはどうよ!?でも佐藤とのツーショットとかおいしいところは一杯。好古の手紙へのツッコミ(「ここは照れている」「ここはますます照れている」)っていうノリがまた!この著者は脇役を魅力的に書くのが上手いと思いました。<><>IsUA8acmB3/C.<>1083033785<><>219.167.88.224<>o088224.ap.plala.or.jp<> 63<>7<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>ポーツマスの旗 / 1981年 日本<>原作吉村昭、だけど<濃いオリジ要素>てんこ盛りになっている全4回のNHKドラマです。番組冒頭は当時1981年に、実際ポーツマスで全権が使ったホテルに行って見たり、話を聞いたり、取材がなかなか凝っています。
中身は石坂浩二の小村寿太郎、原田芳雄の明石元次郎を中心にしたドラマが展開されるのですが、展開と演出に笑えます(笑)昼ドラでいけます。特に明石。こてこてのロシア美女とのラブ&アクションが。あとタイムズの記者役、若い佐藤浩一が素敵です。金子堅太郎役の児玉清、今と別人なんですが。山座円次郎や本多熊太郎といった後に著名になる若き外交官も見所。とくに本多はかっこいいうえにロマンスつきですvってゆーか、最終回、見れてません…(死)<><>TwrZS4WhTXj9g<>1082651757<><>219.167.147.234<>o147234.ap.plala.or.jp<> 62<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>日本宰相列伝9 加藤友三郎/新井辰夫 時事通信社<>加藤友三郎の伝記。すごく読みやすくてわかりやすく短時間でいけます。友さん、すごく素敵なんですが。っていうかすごい政治家だ、っていうのが率直な感想です。原敬と並ぶぐらい政治家としての手腕と人格が備わっていたんじゃないかと思っちゃいました。ほほえましいエピソ―ドもまとめてのっているのでなかなかおいしい一冊ですvというか、本人加藤だけでなく、加藤寛治、加藤高明の出番もとても多いので、加藤だらけだよ、この本(爆笑)<><>Yd/xblXflu71g<>1082651264<><>219.167.147.234<>o147234.ap.plala.or.jp<> 61<>7<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>陰陽師 /2001年 日本<>野村万歳と真田広之と小泉今日子を観に行きました(笑)映画館の巨大スクリーンに移る平安京の朱雀大路のシーン、自分がそこを歩いているかのような錯覚に陥らせてくれてすごく楽しかったです!話はまあ、そんなものかな、と。早良親王のたたり、という設定はもっとわかりやすくしても良かったかなぁ、って。前面に押し出してればもっと感動できたかと思った。うん、やっぱり真田広之は着物です。
<><>El.7wvnQIaT6.<>1082481064<><>219.167.147.234<>o147234.ap.plala.or.jp<> 60<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>山本五十六 上・下 /阿川弘之 中公文庫<>阿川弘之の海軍三羽鳥のひとつ。連合艦隊司令長官山本五十六の評伝ですが、いくら語られてもやっぱり一度会ってみないことにはほんとうの本質はわからないんだろうなぁと思いました。それぐらい山本五十六という人は人間くさすぎる。これを読む前に息子さんが書いた「父・山本五十六」のほうを先に読んだのでまたいろいろと思うところがありましたけれでも。人間五十六を「こういう人だ」と掴むには私には難しかったのです。それは阿川さんのせいでは全然ないですが。下巻の撃墜されてからの描写は感情的につらくてつらくてもう読むのが大変でした。でもエピソードは沢山あって他の2作同様、読みやすくてよいです。<><>Zbejh9KW8FuMc<>1081694333<><>222.150.228.147<>v228147.ap.plala.or.jp<> 59<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>井口省吾伝 /波多野勝編 現代史料出版<>陸大第1期、日露戦争で満州軍総司令部参謀として活躍した井口省吾の伝記……なんですが、前半井口出番少なっ!!(笑)後半なんとか沢山出てきましたが、どうしようかと思いました。内容は井口本人よりも、全体的な陸軍の作戦動向とその中での井口の動きがメインでなかなか難しめです。でも其の中でも病弱ぶりは遺憾なく発揮されてます(笑)またそれを心配する児玉と、特に長岡はちょっときます。八代先輩が出てきただけでちょっとどきどきでした(笑)<><>Lsx/bIoa1vLa.<>1081529536<><>220.108.177.147<>r177147.ap.plala.or.jp<> 58<>0<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>長屋王残照記 /里中満智子 中公文庫コミック版<>全二巻。長屋王とその周りの皇族、藤原氏の政権をめぐるドラマを描いた漫画。…でも主役は長屋王というより元明・元正のほうが(笑)どこかしらみな正しい所を持っていて本当に悪い人はいない、っていうのも上手な描き方でうまく構成してて好きでしたvっていうか藤原合宇が、かっこいいよ…!!(どきどき)なにより元明元正両女帝と吉備内親王が大好きになってしまふ。女性だけどかわかっこいい!!そんで長娥子がまたすんごくかわいくて…!!はっきりいって長屋王、かすんでます(爆)<><>MxXI.D/3Xc.3w<>1081046804<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 57<>1<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>長崎・下田日記 /川路聖謨 東洋文庫<>題名とおり、川路の日記です。勘定奉行(海防掛してたかな〜)であった川路がプチャーチン来航の際、命じられて長崎&下田に行くときの日記。あたりさわりのない日常の「おおっと」ってとこがおもしろいです。子供好きvしかし冒頭にちらっと出てくる水戸斉昭公の存在感はなんだ!!(笑)私彼の名を文献で見るたびに萎縮してますよ…一体彼を何だと。でも友人より聞いた、この道中母に送っていた「下ネタ満載の書簡集」のほうがもっと気になってしまいます(死)<><>LnvPZyA5DF.8o<>1081046208<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 56<>1<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>海の夜明け 日本海軍前史 /白石一郎 徳間文庫<>海軍伝習所の黎明期、勝と共に咸臨丸に乗ってアメリカを目指す初期伝習生たちの苦闘を描く小説。主役は瀬戸内の島の水夫(島の名前忘れた・汗)ら。田舎の水夫たちが幕府の伝習所に入らされ、成長していく過程と日本人が初めて太平洋横断するまでを書いた小説です。勝は、なかなかの味のある役柄。地味にかっこいい系です(笑)う〜ん、この人たちがこんなにがんばった後に海軍がすぐ英式に替わり、ことごとくクビをきられてしまうあたりは歴史の因果ですね。小説はここまで書いてないけど(爆)<><>Uj9ySCz2tJi6g<>1080868558<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 55<>1<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>氷川清話 /勝海舟 江藤淳・松浦玲編集 講談社学術文庫<>勝海舟の後日談。人物評から時事問題、外交や幕府のこと、海軍操練所のことまであけすけに語っています。実は最近、これを勝にインタビューしていた(一番もとの原稿)新聞記者の中に島田三郎がいたのを知ってまた読む気になってます(笑)何日もしつこくおしかけたとか!内容はとてもおもしろいですが、レポート資料でつかったときに、「内容がかなりばったもん」ということが判明しているので史料には使いにくいです…一応この本は修正が入ってるらしいですが(笑)後日談だから記憶違いもあるらしいけど結構な違いが…(勝の回顧系はそういうのが多いのが学会では有名なのです。でも弁護されてるのも同じぐらい多い・う〜ん)でも勝の話ってた〜のしいのは本当なのでそんなことどうでもいいです(笑)<><>Yov5z9jcoTMiA<>1080867824<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 54<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>明治天皇を語る /ドナルドキーン 新潮新書<>あの大作『明治天皇』を書いたキーン氏がおくるこぼれ話的本。キーン氏大好きですよ…!(笑)日本を見る暖かい目が。実は『明治天皇』まだ読んでないのですが、それでなくても楽しめました。天皇の性格とかくせとか好みを完結に楽しく述べているので、わかりやすい上にネタが…(笑)乃木のことを実は低評価だった、というのはおもしろいです。あとストイックだし…でもダイヤモンド好きだし…(笑)<><>Uz94rVzScrlfA<>1080867194<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 53<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>『きけわだつみのこえ』の戦後史 /保阪正康 文春文庫<>『きけわだつみのこえ』には感銘を受けました。初めて読んだのは小学生のとき。すごく切なくて、戦争に興味を持つきっかけの一つだった気がします。が、それがこんなに戦後みにくい政争の種になってしまっていたのには…!!正直言って悲しかったうえに呆れました。余りにもひどすぎる。戦没者たちの声を届ける、という事実に少しどころじゃない泥をかぶせてしまってるように思える。でも『きけわだつみのこえ』の意義、そして戦没者たちの思いはいつまでたっても変わらないし残しておかなければならないものだと思っています。でも、こういう裏話的事情を聞いちゃうと、嫌でも影ってしまうものなんだよ…!(涙)<><>Qr.0yMYUTCKZg<>1080866676<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 52<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>大正天皇 /原武史 朝日選書<>大正天皇にスポットをあてた書。読んでてすごくせつなくなりました。幼少の頃からの病弱な上にハードトレーニング。明治天皇を含め彼を全力で愛してくれた人って周りに少なかったような気がしてしまいました…(でも明治天皇の気持ちはきっと表に出さないところで愛情があったと信じております)資料付の強行全国巡幸(かなり日本全国まわってる)を見ると、一生懸命務めを果たそうとがんばっている天皇がいます。その中で妻と出会い、4男の子供にめぐまれ、優しいパパになってゆきます。でも牧野とか原敬とか、冷たいよ…!彼らにとってそんなにお飾りでしかなかったの?(泣)皇子たち側からの資料で出てくる大正パパはめちゃくちゃ子煩悩でかわいらしいです。おんぶして庭を走りまわってるときが一番幸せそうでした。秩父宮が一番性格を受け継いでると思う。<><>LkwxKzWhksR96<>1080866201<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 51<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>日本海軍のこころ /吉田俊雄 文春文庫<>兵学校出身の著者が「海軍」独特のにおい、生活といったものをエッセイ風に語った本。よいところ中心ですが、ダメだったところ、こうすれば違ったかもしれない、というのも比較的冷静に書いていると思います。でも思い出話ですからやっぱりなんともいえない「海軍」についての優しさ、愛がにじみでてる気がしてよいです。海軍全体の雰囲気を知りたい人に。…だから好きなんだよね、海軍。英国風ウィットにとんだスマート(笑)<><>SdlZ711s7oWTA<>1080865404<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 50<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>昭和天皇の妹君 謎に包まれた悲劇の皇女 /河原敏明 文春文庫<>ひそか〜に語られてきた「三笠宮双子説」の謎を追っかけた本です。そこまでやらんでも…と思いつつ読んでしまいました。本よめばわかるのですが、京都のある門跡が三笠宮と双子で、宮中では双子は不吉なので生まれてすぐに女の子のほうは引き取られ門跡になった…それが彼女だと。…たぶんそれっぽいです。もし、彼女がそのまま皇女として生きていたら、昭和天皇4男兄弟に、一番末の妹として絶対堂々と大切にされてよりほほえましいご兄妹風景が見られたのにな〜。(絵・ネタ的にもおいしい…爆・不敬罪!?)この本が出たときの反響ってどうだったんだろう。<><>Khbjnelb.nnkQ<>1080865044<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 49<>7<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>パールハーバー /2001年 米 <>戦争について、うんたらかんたら訴えるという映画ではないと思います(爆)いや確かに悲しい、戦争はいかんものなんですが、メインは幼なじみ+ヒロインの三角関係でそれが前面に押し出されてるので。ツッコミどころが多くておもしろいですよ(笑)あの3人がいろいろ悩んでるときに一方ルーズヴェルトの気合の入れ方とか。戦争モノ、とおもってみないほうが楽しいかも知れません。でも戦艦や飛行機ドッグファイト映像も見れるので、そこそこに楽しめましたv<><>Ph7vIGowMtX5o<>1080864482<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 48<>1<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>長崎海軍伝習所の日々/カッティンディーケ 東洋文庫<>オランダ海軍の指導のもとで生まれた日本海軍。この本はその第二次教師団としてやってきたカッティンディーケ(当時は大佐だったかな〜うろ覚え)が著した日本(主に九州)と長崎、出島と海軍伝習の様子を伝えた史料です。
当時の長崎や薩摩とか対馬の様子が事細かに描かれててしかもおもしろい。そして幕臣や初期の伝習生の様子とかもおりこまれてて興味深い。とりあえず著者は勝海舟に対しては親しみを持っている派です。けっこう誉めてる。良かったね勝(笑)永井尚志が素敵だったり、中牟田倉之助なんかも活躍してるし読みやくておもしろいです!よくカッティンディーケは幕府に愛想つかさなかったかと心の広さに感服します(笑)<><>DspohrQN47xNE<>1080319591<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 47<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>晩香岡崎邦輔 / 小池龍吉 松雲荘文庫<>和歌山出身の代議士・政友会幹部・貴族院を歴任した岡崎邦輔の伝記。号は晩香。陸奥宗光の従兄でもある。本人の朱筆が入っているためか内容は結構無難(笑)しかも時たま内容が若干時制をとびとびになるため、たまに混乱。しかし岡崎の政党政治を実現したために果たした役割や紀州愛を知るにはいい一冊。写真もありますv私が読んだ本には誤記の注がラストについてたんですが、その6箇所がすべて星「享」→「亨」、だったのが笑えました。

私の中ではアンダーシャツネタがヒットでした。9歳で死体のシャツ着用にハイカラだとときめくな!(爆)そしてそれを手紙に書くな!(笑)この人、妙にハイカラに反応しています。でも一番好きなのは青年警察署長・邦輔v岡崎が警察官ですよ!〜?<><>PgFVNiY7mcW2k<>1080235681<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 46<>7<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>千年の恋 ひかる源氏物語 /2001年 日本<>映画館で見たので、でかいスクリーンに映った平安京に見事入り込めたような感覚がしてすごく楽しかったのを覚えてます。
紫式部の生涯と源氏物語の世界を一緒にした表現がすごく大好きです。式部がどんな気持ちでこれを書いていたか、うまく伝えていたと思います。特に悲しむ紫の上に優しく頷く式部の姿のシーンにはすごく感銘を受けました。作中の人物と作者を同じ世界で動かす、ってすごくツボだったんです。道長をやった渡辺謙も良かったですね。式部は吉永さゆりでした。あと明石の君との海のシーンもきれいだったなぁ。
残念なのはなぜか松田聖子が歌って飛びまわる、というツッコミシーンがあるところ(笑)…あのシーンがある意味はわかるけどね。でもでも…!(笑)<><>OvnRLvjvqAihQ<>1080064950<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 45<>7<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>明治天皇と日露大戦争 / 日本<>オフ会でAさんのお宅に遊びに行かせてもらったときに見せていただきました。キャストがね、すごく似てるんですよ…!!私的に山県が最高でした!!そっくり!!
御前会議から始まって日露戦争の経過をずっとやるんですが、あっという間にシーンが終わって次々と展開していきます(笑)広瀬なんか広瀬なんか…!(大笑)陸軍は乃木、海軍は島村さんの独壇場です★この丹波哲郎演じる島村さんがかっこいいのですよ…!!陸軍はひたすら乃木エピソードに力を入れています(笑)一軍・二軍はーー!?
海軍もみんなで双眼鏡のぞいてる場面とかめっちゃ笑えます。東郷さんがちっこくてかわゆい(笑)みんな結構役者さんがそっくりさんなんですが、加藤友ちゃんは明らかに別人でもう大爆笑でした。肝心の話の部分はあってないようなものなので(笑)とっても笑えましたv<><>NuDAgDPxZYfPI<>1080064328<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 44<>7<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>君を忘れない / 日本<>特攻隊に選ばれた若者達の最後の日への葛藤と友情を描いた映画作品。木村拓哉、反町隆志、唐沢寿明など豪華キャスト勢ぞろいの映画なんですが、見てて正直あんまりおもしろくありませんでした。いくら飛行機のりは長髪が多い、っていっても木村のあの髪型はないでしょう!?…とか思っちゃって。個人個人のエピソードでもなんだかイマイチ何かが足りない感じで、わざとらしく悲壮感を出そうとするのが見え見えというか。いくら映画でも本来ならこんなに生ぬるいもんか、って思ってしまいました。ラストも、飛び立って終わりで、え、これで?って感じで…。松村邦弘が一番良かったかも。全体的にイマイチだったなーって感じです。<><>CgSTdoViC5ouU<>1080063915<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 43<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>憲政の人・尾崎行雄 /竹田友三  同時代社<>尾崎の一生と日本の政界の動きを書いた本。すっごく読みやすくてわかりやすくてgoodです!何より著者の感性がすごく私らに近くて「咢堂」とはどんな人間だったのか、そしてその時代はどんな風に彼を迎えていたのか、をわっかりやすく語ってくれます。そして決して強く主張するのではなくさりげなく「今の私たちはどう生きればいいか、そのときふっとこんな男の生き様を思い返すのはどんなものか」というように問いかけてくれるのがすっごく好印象でした。ときたま入るツッコミの書きかたがまた好感が持てて。著者がおちゃめで楽しいです。そんな人に愛されてる尾崎本人がまた愛しくて愛しくて。間違えたときは素直に凹んで反省してるし(笑)この人の行動全てが愛しくてかわいくて切なくてカッコよくて大好きです。コンプレックスを一生持ち続けながら全力疾走する(たまにこける、凹む、でもまた立ち上がって全力疾走)ところが。そしてここでも出てくる犬養が島田を「シャベロウ」と言ったエピソード(笑)この3人の関係すっごく好きです!あと尾崎の家族愛は最高。娘さんとのやりとりとかかわいすぎる…!!
尾崎だけなく明治、大正、昭和の政治史の流れもすごくわかりやすいのでこれはおすすめです。あー尾崎大好きだー!<><>Qke9F03iSUP/c<>1080063024<><>220.108.230.182<>r230182.ap.plala.or.jp<> 42<>7<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>ラストサムライ /2003年・米<>主演トムクルーズ、そして助演の渡辺謙がアカデミー賞にノミネートされた話題の映画。明治維新の近代化に最後まで抵抗する武士たちと、それに共鳴したアメリカ軍人の物語。
きれいな吉野の山郷を見ただけで泣いてました、私(異常)。構図はあまりにも単純で王道といっちゃ王道がゆえに泣ける…。初期陸軍の白ブーツがたまりませんが、やっぱりあのシーンにはぞわぞわきました。全員が脱帽して…の名シーン。でも大ヒットはやっぱり明治天皇でしょう!!最高でした中村君v<><>Ec6Svkx1Bbrf.<>1079573057<><>218.47.156.243<>i156243.ap.plala.or.jp<> 41<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>人間尾崎行雄 /高野清八朗 新使命社<>尾崎の弟子の著者による、尾崎をプラトンと並ぶ、あるいは越える「人類史上最大の偉人」と称す尾崎熱狂本。これにあてられてしまうと、どんなに後半が読みやすくエピソードが簡単にまとめられている、といっても再読しにくい(爆)監修者の「著者はよっぽど尾崎に傾倒しているらしい」というさりげないフォローもほとんど功をなしていない(笑)
…尾崎ファンでも著者の熱がちょっときつかった。しかもほほえましいvという愛にも見れない(苦笑)でも子供の頃から首切り現場を無理やり見にいかせられたって、絶対トラウマになるよねー…尾崎…尾崎ファンは熱い人が多いような気がします(笑)<><>MgUtfGVdl4b06<>1078802427<><>218.47.224.18<>i224018.ap.plala.or.jp<> 40<>6<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>双頭の鷲 /佐藤賢一  新潮社<>双頭の鷲、といえば帝政ロシアを思い起こしますが、これは百年戦争時代のフランスの話。劣勢に陥ったフランスを救うベルトラン・デュ・ゲクラン、彼は名もなき傭兵から大元帥にまで上り詰めます。が、この男、自他共に認める醜顔。激しいコンプレックスと幼少の頃心にうけた傷を抱えながら子供のように泣き叫んで戦いに身を投じています。功名心とか部下の裏切りとか兄弟間の争いに単純なほどに一喜一憂するこの人、後半はせつないことこの上ない。
結構、厚いです。序盤のかっこよさが一転、エドワード黒太子がヘタレだったことも驚きました(笑)百年戦争中の双方の王室のあたふたぶりもおもしろいです。で、いつの時代もかっこいいのは公爵さまたち。オルレアン公、いいとこどり(笑)<><>EzBwi2w3CxRuw<>1078542247<><>218.47.224.18<>i224018.ap.plala.or.jp<> 39<>0<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>北条政子 / 永井路子 講談社<>政子にすごく感情移入できる一冊(笑)だって頼朝はあーだし、大好きな長兄は石橋山でいきなり死んでしまうし、弟(義時)は無口で腹黒で何考えてるかわかんないし(でも結局は優しい)、父は女連れ込んで呆けてるし、息子たちはグレるし、娘は心身ともに病んでしまうし、こんなかでまともな見解で孤軍奮闘したら、「尼将軍」に見られてしまうんだもの(笑)
女遊びばっかしてふにゃふにゃなくせに、でも武士の棟梁としては大きすぎる器を時折みせつける頼朝には政子と同じく「悔しいけど…好き」ってな風に思わせられてしまうかも(笑)でも、やっぱり義時が…v千姫と義高の悲恋も好きです。<><>Pz3Hxq1sbLEOk<>1078541721<><>218.47.224.18<>i224018.ap.plala.or.jp<> 38<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>高松宮宣仁親王実記 /〜編纂委員会 朝日新聞社<>宮の没後にまとめれた実記。主に侍従たちの日記などから宮の生涯をまとめています。写真が多いのには興奮しましたvとくに白熊殿下の写真には!!かわいすぎる!!(白熊殿下=用語参照)一番好きだったのは10代後半の秩父宮と高松宮の遊泳前のふんどし姿だった、っていうと変態っぽいけど、久々に会ってすごく嬉しそうなお二方の笑顔が一番素敵だったので…!っていうか体も引き締まってるし、かっこいい…。宮内庁の監修がついてそうなので終戦工作のあたりは詳しくかいてないですが、「皇族は国民のおかげで生きてるんだ、かざりだけではいけない」と戦後ハンセン病をはじめとする数々の福祉活動を展開する宮さまの心意気には感服します。ていうか、エピソード読んでて思うには、ほんとおちゃめだよね、この人。行動も。「僕」も「私」も「ボク」もいいけど、「俺」っていう言葉遣いが一番好きです。<><>PpuDUS2zUuUqE<>1078541176<><>218.47.224.18<>i224018.ap.plala.or.jp<> 37<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>高松宮日記 /高松宮宣仁親王 中央公論社<>高松宮の日記。古くは16歳から、最後は終戦3年後ぐらいまであります。死後初めて発見された、生存中はその存在が誰にも知られていなかった貴重な日記。これのおかげで宮の大ファンになりました。書きかたがすごく素直で、ユーモアのセンスがあってときおり出てくる表現には何度もにんまりさせられました。特に少年時代の皇族身分への苛立ち、海軍兵学校での孤独、同性への憧れ、を素直に綴った1巻は相当にきます。2巻以降も親兄弟への親愛とか久々に兄弟で旅行したときのはしゃぎようとか、すごく素敵です。
乃木の殉死のこと、大正天皇崩御のこと、2・26の日のこと、終戦のこと、いろいろあるので史料としても一級品。
優しい宮の人柄がにじみでてて、惚れるってこれ。全8巻。<><>RgdbHtWXVQnMc<>1078540613<><>218.47.224.18<>i224018.ap.plala.or.jp<> 36<>0<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>細川ガラシャ夫人 / 三浦綾子 ・新潮文庫 <>明智光秀の娘で細川忠興の妻となった絶世の美女、細川ガラシャを主人公にした小説です。明智がまた素敵なんだよね。そして秀吉にいろんな意味でおっかけまわされるガラシャを一生懸命守って妻に迎える忠興の純愛(が、ストレートに見えてちょっと曲がってる)がすごくツボでした。キリスト教に入信していく姿も凛としてすごく美しいし、忍び寄ってくる秀吉の魔の手(笑)がちょっとハラハラ間をかもしだして一気に読み終えてしまいました。おかげで戦国武将では忠興ラブラブです。ライバルがいっぱいいて、やきもち大変だったけどそこはそこでかわいいv<><>FkeQ0e4ffu3bs<>1078540048<><>218.47.224.18<>i224018.ap.plala.or.jp<> 35<>1<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>世に棲む日日 /司馬遼太郎  文春文庫<>吉田松陰と高杉晋作を中心に幕末長州の「狂」を書いた有名な小説。松蔭が、純粋すぎてかわいいよ!高杉がまたかっこよすぎるよ!また松下村塾生や奇兵隊メンバーの一人一人もなんだかおいしすぎです。新撰組といい長州藩といい日露陸海軍といい司馬さんの男集団モノは確実にファンを増やしていると思います…。宮部貞蔵、吉田稔麻呂に情がわいて池田屋事件がぐっとリアルに見えました(新撰組方向からしか見てなかったので)。高杉の疾風怒濤の行動には惚れ直す。のちの陸軍メンバーが激しく気になる余韻を残す小説です(笑)<><>Un0K1kppGXZDo<>1078539619<><>218.47.224.18<>i224018.ap.plala.or.jp<> 34<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>秋山好古 /秋山好古大将伝記刊行会<>公式の好古伝記で、昭和11年発刊、当時の関係者に配られた非売品のようです。今では古書店で買ったらいくらぐらいするんだろう…?約500Pぐらいあって分厚いですが、字は大きめ。割と簡単に読めます。
写真が豊富、逸話が豊富で好古好きにはおいしい一冊。ますます兄さんが大好きになってしまいますよ。結構おいしいのはあまり語られない日露後のエピソードとか、筆不精の彼のめずらしい書簡の内容とか。なんといってもこの寡黙で優しいパパっぷりがなんとも〜vv書簡もいつも「用事はないけどちょっと一筆かいてみた」って最後についてるのがかわいすぎです。<><>Ge31vE/1DHmbw<>1077555084<><>218.44.117.49<>k117049.ap.plala.or.jp<> 33<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>日本宰相列伝13 犬養毅 /岩淵辰雄  時事通信社<>内閣制度百周年記念で昭和61年に発刊された日本宰相列伝の22冊のうち、犬養伝です。犬養もとても個性的でかっこいいのですが、引用されている古島の文から、伝わってくる愛が、ものすごいです…(笑)
そしてささーっとやってきては舞台を用意して、またさーと引っ込み、またまた護憲運動の気配が起こるとどこからともなく(熱海からです)震災の後でも消防車に乗ってやってくる三浦悟楼がおかしかった(笑)
犬養の魅力もさることながら政界のかけひきがおもしろいと思ったのははじめてでした。<><>Ai0ZBEFYqkpBc<>1077293296<><>218.44.117.49<>k117049.ap.plala.or.jp<> 32<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>ロシヤにおける広瀬武夫 武骨天使伝 /島田謹二 ・朝日新聞社<>これって比較文化論の本らしいのでカテゴリ間違ってるかも知れませんが、ま、いいか。
ロシア留学時代の広瀬をことこまかく描いた力作。で、悶えどころ満載(笑)広瀬の魅力が事細かに書かれています。広瀬だけでなく周りの人間もかなり魅力的に書かれていて、私の中では「ロシアにおける八代六郎」になってたり(笑)

アリアズナのことでてんやわんやする広瀬や川上常盤婦人を男らしい態度で守る広瀬はかなりかわかっこよく、八代にべったりな広瀬はまたかわいく、勤勉で真地面な広瀬を見ると「勉強しよう」という気になったり(笑)とにかくおいしい本です。一番気に入ったのは広瀬のほっぺにキッスをする上村さんだったりしますが(笑)<><>Xd9SdrSWe49r6<>2004/02/17 [Tue] 23:55<><><><> 31<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>東郷平八郎 /下村寅太郎 ・講談社学術文庫<>日露戦争にしか逸話のない東郷さんを解析した本。いくつかのカテゴリにわけていろんな方面から東郷さんを分析しています。が、やっぱりそこから浮かぶ東郷さんもやはり日露の今まで言われていること以上のことは何もない、ってのが私の印象。幕僚ページでは島村速雄と加藤友三郎のちょこっとエピソードがおもしろいし(加藤漫画マニア疑惑・笑)戦術・作戦ページでは戦術論に「へぇ」連発。結局東郷さんはそこまで自分を無にしてるのが特徴ってことかと。<><>SaYsK7HFBIP9M<>2004/02/08 [Sun] 02:57<><><><> 30<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>凛冽の宰相 加藤高明 /寺林峻 ・講談社<>加藤高明の伝記なんですが字も大きくて読みやすくわかりやすいです!そして時折入る加藤のエピソードがかわいいv照れ屋で素直に嬉しいことを伝えられなくてぶすっとしてしまう彼はなんというかかわいすぎ。加藤の一本気な性格そして護憲運動のときは大変だったんだなぁーとしみじみ。
加藤好きにはオススメです。岩崎弥太郎もすごくかっこよく出てますので、お義父上好きもオススメです(笑)<><>Dd/2Brf1YLCt2<>2004/01/29 [Thu] 00:45<><><><> 29<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>高松宮と海軍 / 阿川弘之 ・中央公論社<>私が海軍にハマったきっかけのひとつがこの本。高松宮日記のサイド本というかおまけ本的本です。編集の裏側とか+海軍とは、ってことがかかれてます。付録も充実!日記面では宮様がとにかくかっこいい!!写真もあるし!スピード違反で捕まった皇族なんてこの人ぐらいだろう(笑)海軍の話では古きよき海軍の思い出話がつまっててグーです。<><>RrCLLTmNS5SlM<>2004/01/18 [Sun] 01:16<><><><> 28<>5<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>大杉榮 自由への疾走 /鎌田慧 ・講談社現代文庫<>私高校のとき受験で社会主義者のとこ難しくて大嫌いだったので、そんなに興味なかったのですが、読み始めたら止まらなくなってしまい、一気に読んでしまいました。『結論:すごいよ!榮さん』
この榮パワーはどっから来るのでしょうか。著者が丹念に調べて大杉の一生と彼をめぐる人々をえぐります。甘粕の裁判記録も興味深いです。っていうか榮さんには幼年期から死後までツッコむ暇がないくらい(ツッコミどころはありすぎる)ただただ圧倒されます。「自由への疾走」ってほんとぴったり。このキャラは強烈です。<><>FgKeyxAfmI.xA<>2004/01/17 [Sat] 22:15<><><><> 27<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>日本史小百科シリーズ / 近藤出版社<>これ全部集めたい!!(笑)日本史それぞれのテーマについてひとつひとつ細かい一冊の百科事典になってるんですよ。そのテーマが「将軍」事典だったり「租税」「武具」「公家」「官職」「近代外交」「天皇」「遊女」「政変」「戦乱」とかいろいろ40冊以上も!!すごくお役立ちです。ちなみに「海軍」事典の著者は外山三郎さんです。<><>GuQDc/tqsDe2Q<>2004/01/15 [Thu] 11:42<><><><> 26<>3<>瀬上<><>日本の軍装1930〜1945 / 中西立太 ・大日本絵画<>タイトルどおり昭和の日本陸海軍の軍装図鑑です。すっごく細かくてしかもカラーでわかりやすい!憧れの短剣の正しいつり方もこれでOK!陸のは明治期とだいぶ服が違うけれど近衛兵に赤ズボンは健在です。見てて楽しいです。<><>CcTYCXIAgIt8.<>2004/01/15 [Thu] 11:35<><><><> 25<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>井上成美 /阿川弘之 ・中央公論社<>阿川弘之の海軍三羽鳥三部作の一つ。井上成美について書いた本です。結構厚いし、読み応えのある作品。晩年の井上のほうが印象に残りました。子供らにお金をとらず英語を教える元大将…なんか…切なくなる。徹底的なほどきちんとしていたこの人、今の日本見たら泣くよ…とか思っちゃいました。この人の生き様はすごいです。真っ直ぐです。<><>RpdhV6FAcvBbk<>2004/01/15 [Thu] 03:19<><><><> 24<>2<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>米内光政の手紙  /高田万亀子<>タイトルどおり米内さんの手紙を集め紹介した本です。親友・荒城二郎との書簡が中心です。米内さんの手紙はつらつら〜と書いて最後におちゃめ心をのぞかせるところがツボですvかわいいですよーこの人。作者の米内ラブラブっぷりもすごいですが。米内と志賀直哉が本当の意味での美男子だという当時の人々と私は気があいそうだ(笑)<><>MhpjeW0osFmPI<>2004/01/15 [Thu] 03:14<><><><> 23<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>海軍兵学校よもやま物語 /生出寿  徳間文庫<>74期の海軍兵学校生徒の著者がエッセイ風に格タイトル別の思い出話を語ります。見ているぶんにはヒジョーに楽しい学校です、ほんと(笑)タイトルの通りよもやま話なので、楽に楽しく読めます。井上校長もちらり出てきてはおいしいとこを…v
ちょっと変わった男子校ライフを覗くつもりで呼んでもおもしろいかも!(変わりすぎだろ)真面目に兵学校生活を読みたい人にももちろん多いに役立ちます。戦争末期の頃の話です。<><>StjuATThLwOXs<>2003/12/27 [Sat] 18:48<><><><> 22<>9<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>亡国のイージス /福井晴敏  講談社<>「すぐそこにある危機」をかいた傑作です。確かいろいろと賞もとってます。北朝鮮と相変わらず怪しいことやってる日本政府水面下とやっぱ黒いアメリカの駆け引きを逆手にとって、息子を政府の陰謀で殺された自衛官がイージス艦をのっとって国会議事堂に弾頭を向ける…!というサスペンス。どんでん返しの連続に興奮間違いなし。生きることに不器用な青年工作員・行と中年先任伍長の大活躍と友情にはやっぱ泣ける…。<><>FgKeyxAfmI.xA<>2003/12/04 [Thu] 23:22<><><><> 21<>9<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>Twelve Y.O /福井晴敏  講談社<>江戸川乱歩賞を受賞した本。日本の防衛庁とアメリカ国防省の思索がからみあうなかで戦うトウェルブと理沙、由梨と護、日本と米、そしてまきこまれる平。人の生きる理由、「国」のあり方、いろいろ考えさせられました。…にしても護の純愛が最高にツボ。がんばれ少年。著者は熱血中年オヤジとクール工作青年を書くのが好きらしい。<><>Fl63TqOsvCJPo<>2003/12/04 [Thu] 23:18<><><><> 20<>4<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>秩父宮昭和天皇弟宮の生涯 /保阪正康 中公文庫<>秩父宮の評伝です。出生から幼年時代、英国留学、そして二・二六、開戦、病魔との闘い、と膨大な資料から浮き彫りに下宮の素顔が見れます。熱血でまじめで走り出したら止まらないそんな宮様の一生懸命な人生に涙、涙っす。ああ、利用するだけされて東條に嫌われたばっかりに…(涙)兄弟エピソードやいろんな苦悩…壮絶です。っていうか、小説でなしに評伝読んでて本気で泣いたのはじめてでした。<><>FtC0YJkAsK9g2<>2003/12/04 [Thu] 23:12<><><><> 19<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>図説日露戦争 /太平洋戦争研究会編 平塚柾緒著 ・河出書房出版社<>図説、というには図解が少ないな〜と思うのは私だけか?貴重な写真が多いのはいい感じです。やっぱり山本権兵衛はかっこいい。乃木はかわええ。2004年は日露100周年です。100年目の旅順要塞のカラー写真は感動もんです。<><>Im4rfRuMmK7Ww<>2003/12/04 [Thu] 23:08<><><><> 18<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>マンガ零戦の撃墜王 坂井三郎原案・宮代忠童画  /講談社+α文庫<>太平洋戦争中、64機を撃墜した日本海軍のそして世界のエース(撃墜王)坂井三郎の話を漫画化。めっちゃ感動した〜!本田や笹井や仲間達との絆、人間としての魅力、もうすごい良かったです。宮代先生の絵もとても素敵で、一気にファンになってしまいました
でも一番はやっぱり本田のときの男泣き。大空のサムライ坂井は最高にカッコイイです。この本のおかげで飛行機野郎好きにも拍車がかかりました。<><>Un0K1kppGXZDo<>2003/11/17 [Mon] 23:05<><><><> 14<>5<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>濁った頭(清兵衛と瓢箪・網走まで)/志賀直哉  新潮文庫<>大抵この頃の直哉の作品のモチーフは自分の体験なのですが、この作品ではすごいことをさらりと書いています。主人公が女とのなまめかしい場面で、こう、さらりと(笑)例の学習院同性愛時代のあれ。あまりにも普通にさらりと言ってのけるところがかえってなんかおかしい。
話自体はだんだん非日常にはまって抜け出せなくなる男の不思議な感覚が秀逸の名作です。(名作にこんな笑いを求める自分って一体…)<><>IuV7Amudm5NsE<>2003/10/31 [Fri] 01:44<><><><> 13<>5<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>或る朝(清兵衛と瓢箪・網走まで)/志賀直哉 新潮文庫<>主人公と祖母の、布団から起きるか起きないかのバトル。祖母に叱られていじける主人公、わざと心配させようと危険なところに旅にでようと考える。しかししゅんとなった祖母を見て泣く。…と書くと身もふたもナイ(笑)
しっかし26にもなって一番起きるのが遅くていつまでも駄々こねる長男ってどうだ!(それがツボなんだけど!・笑)この話大好きです。<><>Qd9GLN1HwpeXg<>2003/10/31 [Fri] 01:32<><><><> 12<>2<>せがみ<><>鈴木貫太郎自伝 /鈴木一編  時事通信社<>海軍大将にて連合艦隊司令長官にて侍従長で内閣総理大臣の鈴木貫太郎の自伝です(見りゃわかる)。日清・日露でどんどこ突っ込んでって「鬼貫太郎」の異名をとった彼、ところがこれを読んだ限りでは、「天然」キャラです!!爆笑するではないけれど全体に漂う雰囲気が、「こいつ…天然だ」(笑)。寝ぼけて大砲に頭ぶつけて海に落ちて死にかけたり、自分より下の人に進級抜かれて「どうしてだ、(中略)勲章だってもらってる、悪いのは顔だけだ」ってなんだかあっさり言ってるけど、後半おかしいだろーー!!(爆)
日本近代史と共に生きてきたスズカンの自伝、まじめにもおすすめです。<><>TwrZS4WhTXj9g<>2003/10/31 [Fri] 01:23<>3<> 11<>5<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>金色夜叉 / 尾崎紅葉<>お宮と貫一の有名な話ですが、読んでみたら読む前のイメージより貫一が気に入りました。純粋なんですよ、とにかく彼は。松のシーンもぐぐっと来ました。でも、蹴りはよくない、蹴りは。
ふたりを混乱させる3人目の女も多いにキレてますし、おかしいはずの貫一が終盤は一番まともに見えるのも笑えるけど、最後は壮絶ですね。すごくおもしろかったです。やっぱ名作と呼ばれてるものはおもしろい。<><>Dj2Q4NbDiMoKI<>2003/10/26 [Sun] 01:39<><><><> 10<>5<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>源氏物語 /紫式部・瀬戸内寂聴訳 講談社<>瀬戸内バージョンの源氏です。きちんと敬語も丁寧語も訳してあるし、けどあっさりすっきりしていてとても読みやすいです。源氏って結構伏線はりまくりのおもしろい読み物ですよね。でも最大のしかけは、源氏が女三宮に浮気(っていうのかな)をされ、本人達はわかっていないだろうけど自分はわかってるんだぞ、と思っているとき、ふと彼の脳裏に浮かぶのは、「父も知っていたのではないか、、、?」というところだと思います。序盤のほうの藤壺との関係を、終盤近くのここで思い返させるこの手腕にぞくっと来ました!千年前にこの物語を描くってやっぱり天才ですよ。<><>QcCJOakMOU7bU<>2003/10/26 [Sun] 01:33<><><><> 9<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>戦艦長門の最後 / 阿川弘之  中公文庫 上中下<>長門の生まれた大正から戦中を生き抜いて最後に沈んだ昭和20年までの海軍を上から見下ろしたように綴った話です。いろんな挿話は海軍ファンなら喜ぶこと請け合い。印象的だったのはやっぱり艦の中の息づかいが聞こえてきそうなエピソードですかね…。輝かしい旗艦時代、そして次々沈んでゆく周りの艦。陸に繋がれた晩年。そしてラスト水爆実験での最後。艦が主人公なので余計、いろいろ感じることがあってじ〜んと来ました。<><>Zbejh9KW8FuMc<>2003/10/25 [Sat] 23:15<><><><> 8<>1<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>新撰組血風録 /司馬遼太郎  文春文庫<>言わずと知れた新撰組短編集。やっぱり「前髪の惣三郎」と「沖田総司の恋」でしょう!「槍は宝蔵院流」と虎鉄の話とかいろいろ好きだけれども。特に「総司の恋」は普通に萌えてました。もどかしくて切なくて、最後にトシさんに怒って、でも感情を吐露するのを押さえる総司がすごくいいのですよねー…。名作です。<><>ItoSOCsm1fhj.<>2003/10/25 [Sat] 23:09<><><><> 7<>1<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>燃えよ剣 / 司馬遼太郎  文春文庫<>新撰組にハマったきっかけはすべてこの本のせい。歳さんのすべてがツボでした。七里との決闘やら、鬼の冷酷さやら、女子供への優しさやら、総司との漫才やら、下手な俳句やら(笑)
(箱館まできてたっけ…?)途中までおっかけてったお雪さんには本当に嫉妬してました(笑)優しいトシさんが見れたから良かったけどさ!最後まで信念を遂げる男はかっこいいと思います。<><>RyXObnGw2SFWA<>2003/10/25 [Sat] 23:05<><><><> 6<>0<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>薄紅天女 /荻原規子 徳間書店<>宮廷を抜け出した皇女・苑上と武蔵の青年阿高を中心に、蝦夷をめぐって動く古代ファンタジー勾玉シリーズ第三弾。時代は平安に入っていて、嵯峨天皇や空海、アテルイなどなど日本史ファンならうはうはのお話です。阿高と藤太の友情にヒロインたちがやきもきしたりと素で要素があったり(おい)お姫様の苑上ががんばって冒険していて、とてもおもしろいですvラストの藤原薬子と仲成の関係には驚くことうけあい。<><>Dq3r5RTfqEwz6<>2003/10/25 [Sat] 23:00<><><><> 5<>3<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>坂の上の雲 /司馬遼太郎  文春文庫全8巻<>近代日本史のバイブル。松山出身の秋山兄弟と正岡子規を中心に「明治」という世の中全体が楽天主義だった時代に生きた楽天主義者たちと日本を描いた大作。日露の描写は圧巻。とまあ、堅苦しいことをなしにすれば、真之と子規の友情、子規の情熱、純粋さ、好古の生き方、またまたいろんな男たちの世界が身近に魅力的に迫ってきます。
「楽天家たちは前のみをみつめながら歩く。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一だの白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう」…文庫版のこれにやられて読んでしまったのが運のツキ。
素直に感動しますが、かっこいい男共に萌える本と言う事もできます(笑)<><>Jne5u5mACRZFc<>2003/10/25 [Sat] 22:52<><><><> 4<>0<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>白鳥異伝 /荻原規子 徳間書店<>古代勾玉ファンタジー第二弾。幼なじみの遠子と小倶那はふとしたことから離れ離れに。そして小倶那は遠子たちの村を滅ぼし、遠子は勾玉の力で小倶那を殺す決心をする。という切ないラブファンタジーなんですが、モチーフはヤマトタケルノミコトと橘郎女。熊襲や百襲姫、景行天皇の実在する人物のほかにも勾玉使いの菅流など魅力的なキャラが沢山!!
でもたまんないのはやっぱり小倶那でしょう。かの有名な「方法って…こういう?」は伝説に残ります(笑)
素直じゃない強気ヒロインとかわいいけどやるときゃ男の子好きにはたまりません。<><>BfQb3O3XM23Dw<>2003/10/19 [Sun] 03:08<><><><> 3<>5<>瀬上<>www.utinti.com/~sagami<>弟 徳富蘆花 /徳富蘇峰 (中央公論社)<>近代日本の思想を担ってきた兄・徳富蘇峰と作家として不動の地位を築いた弟・徳富蘆花。何年もの絶縁で誰もが不仲を信じていた兄弟ですが蘇峰が没前に蘆花について語っています。
ってわけで、感動した!これ。蘇峰=ききわけのない兄、蘆花=人格者の弟、のイメージがあったけどひっくり返った。蘇峰、すごい優しい。思想云々は別にしてとても愛が溢れていて…(惚)蘆花の過剰な兄と妻の関係一方的思い込み(笑)とか意外な面が見れてやっぱ天才とはそういう一面があるのかな、と思いました。どちらにしろこの兄弟愛にはヤラレル。<><>SzzHhgaG2rLZI<>2003/10/18 [Sat] 03:41<><><><>